私は、浅田真央さんについて語る、タチアナ・タラソワさんの ことば が とても好きです。 昨日、ネットで読んだ記事を、ここにコピーしておきます。




「真央は特別」 「記憶に残る演技になる」 タラソワコーチに聞く

産経新聞 11月12日(火)12時15分配信

ー ー ー ー

小さい時から真央は天才児だったわ。氷上での動きは素晴らしく、スケーティングは非の打ち所がない。全てのステップを高い難度で刻み、ジャンプの精度も高い。

そして、何よりも「音楽的な」スケーターだった。あらゆる曲目に合わせて自分を表現することができたのよ。


 〈ソチ五輪のフリーで浅田選手が披露するのは、タラソワさんが振り付けをしたラフマニノフの『ピアノ協奏曲第2番』〉


私は、自分が教えることを演じきれない選手は受け入れないことにしているの。

小さい頃の真央が将来、素晴らしいスケーターになるということに気づいていなかったら、パートナーを組むことはなかったでしょう。

私が音楽を聴くときは、いつも真央をその旋律の向こう側に見ていた。長年組んできたから、私の振り付けでどんなふうに演じさせようとしているかも、真央は理解している。私はいつも彼女から大きな満足を得られるのよ。


 〈浅田選手は9日にフリーが行われたグランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯で優勝。今季世界最高で自己ベストの合計207・59点をマークした〉


 振り付けを行うことは、彼女に音楽という名の衣装を仕立てるようなもの。今回は彼女に合うラフマニノフの曲目を選んだ。

記憶に残る演技となるでしょう。

この曲目を通じて、彼女はこれまでのフィギュアスケート人生の全てを表現するのよ。困難を克服すること、それがこの演目のテーマ。

もし、真央がラフマニノフの調べにのって全ての演技を終えることができたら、それこそが困難を克服したということ。一人の人間の人生、一流のスケート選手の人生を表現したことになる。

真央は、かけがえのない、とても特別な人。

五輪で、彼女がとびきりの笑顔を浮かべることを心から祈っている。いつものように調子がよくて、ちゃんと準備をしたなら、きっと良い結果を残すわ。あとは神のみぞ知るというところね。(聞き手 佐々木正明)

感動的だった 今季のNHK杯ですが、最も盛り上がった処は、男女シングル、ペア、アイスダンス、全ての種目の金メダルが、ダン突、圧倒的な見応えの演技だったことではないかと、私は感じています。


男子シングルで、織田信成 選手の演技に対して出された点数は、恣意的に下げられているような印象がありましたが、ショートに於いてもフリーに於いても、後に行われた高橋大輔選手が、極めて完成度の高い演技をして見せ、それに対しては 全く出し惜しみの無い高得点が示されたことにより、採点についての嫌な感じは、一気に消滅してしまいました。


金メダルを獲るべき演技に対して、祝福をするかのように、点数が振舞われ、会場は歓喜に溢れる、


~ ~ ~ そんな風に、テレビを見ていて、私は感じていました。



何より、一番、気持ちが興奮したのは、勿論、浅田真央さんの演技と、そして、今回、彼女に自己ベストの得点が与えられたことです。


願わくば、又、次々と競技を重ねる毎に、その数字は増やされ、遂に、彼女が獲る自己ベストの点数が、世界最高点 となりますように。



ところで、EXの日の名物コーナー、‘ようこそ 豊の部屋へ’ で、又々、樋口豊さんが ‘泣きそう’、・・・・と、ことばを洩らしました。


競技が終って、一日が経っているのに、浅田真央さんを目の前にして、きっと、感動が甦ってしまったのではないでしょうか。


浅田真央さんの滑る姿は、本当に、人の心を熱くします。 涙を堪えることは難しい。


でも、そのまま、本人を前にして、‘泣きそう’、と言ってしまうって!!、- - - 樋口豊さんの様な人、絶対、他には居ない、と私は思いますが・・・。


でも、その場面を見て、私は、“そうかっ”、と思ったことがあります。



浅田真央さんが、フリーの演技を終えて、リンクサイドに戻った時、‘足、付いちゃった、先生、足付いちゃいました’、と、言ったのは、テレビでも聞こえました。


その時、佐藤コーチは、答えようとせず、浅田真央さんの方も見ず、下を向いたままでした。


ー ー ー やっと分かりました。  きっと、佐藤コーチは、‘泣きそう’、だったのですね、感動で。



浅田真央さんは、‘聞こえなかった?’、と思ったのでしょうか、コーチの背中から、‘足付いちゃった’、‘先生、足’、


ー ー ー って、まるで、アレは、目に涙を滲ませながら笑って見る、コメディー ではありませんか。



今年は、浅田真央さんの底抜けに明朗な人間性も、全開の、NHK杯 でした。



スケート・アメリカ と、スケート・カナダ ー ー ー 浅田真央さんが出場しているか否かによる、その関心の度合いは、私個人の中で、物凄く隔たりがあって、


多分、偏見が入っているだろうとは思いますが、スケート・カナダは、見応えの劣る競技でした。


唯一、女子シングルで金メダルだった、ユリア・リプニツカヤ選手 (ロシア) の、フリープログラム ‘シンドラーのリスト’ だけは、感興が沸きました。


先ず、その衣装を見て、奇抜さと、それでいて、品が損なわれることもない、とても珍しさを感じて、驚いてしまいました。


曲が ‘シンドラーのリスト’ と知って、その赤い色の持つ大きな意味が分かりました。


私としては、‘シンドラーのリスト’、赤い衣装、~ ~ それだけで、そのプログラムへの興味の昂ぶりは充分でした。


映画にも、文芸大作、などと謳われる作品がありますが、リプニツカヤさんの、このフリーのプログラムは、そういう風に云うことが出来るように、私は思います。


振り付けも、何か、台詞があるかのような動作や表情がありました。  私は、このようなプログラムを、フィギュアスケートで見るのは、初めてだ と、そう感じました。


ペア や、アイスダンス では、氷の上で、二人でドラマをつくり出しているような印象のものはあっても、シングルでは、やはり、珍しいのではないでしょうか。



でも、どうでしょう、、リプニツカヤさんは、まだ十代のスケーターなのに、ジャンプは、ギリギリの感じで跳んでいます。  演技が始まってから、動きをほぼ止めて、ポーズを取るところもありました。


見応えの割に、点数は出難いのではないでしょうか。


衣装や振り付けは、選手本人の実力の外で、どのようにでもつくることが出来るものです。  しっかりした技術を磨き、動きで表現をすることが出来るように、選手自身のスケーターとしての技量を伸ばすことに、もっと、力を入れるべきであるように、私は思います。


ロシアは、地元開催のオリンピックに向けて、正に総力を上げて、競技に取り組んでいる、という、そういうことは、よく分かると思いましたが、真の実力のある選手は、間に合わなかった、(若い選手しかいません)、


~ ~ ~ そういうことかなぁ、という風にも、思う、



暗に、女子シングルの金メダルは、浅田真央さんがどうぞ、って、


ロシアはそう云っている ー ー ー と、そういうことなのかなぁ、と、そんな思いも、私の頭を過ぎりました。