「2006,全日本選手権」

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数え切れない程、何回も見た、浅田真央さんの“ノクターン”。 見る度に、心が浄化される。 零れ散る 煌々した美しさには、目も眩みそう です。

足の上げ方、手の動き、頭の向き ー ー ー どの瞬間も、申し分の無いポジションが創られていて、ショパンの音楽の魅力を一杯に、更に際限なく広げて行く力を持った演技。


二度のオリンピックは、実際、彼女に冷淡でした。 理不尽なことだったと思う。


でも、その過去は忘れて、もう一度、浅田真央さんには、彼女自身が持つ、幸福な場所に還って、スケートをやって欲しい と、そう、私には、願う気持ちがあります。


あんな、彼女には 到底 不釣り合いな成行きのままで、彼女の競技者としての記録を停止してしまうのは、何とも口惜しいことと、思えてなりません。


今季の世界選手権迄、もう、一か月を切りました。 来季のスタートも、目前、ということです。


やはり、私は、もう一度、浅田真央さんに、彼女らしい、自分自身が滑りたいと欲するスケートをやって貰いたい、


この頃は、そんな思いが、日に日に募ってきています。







やっぱり、妖精はロシアの国から現れた、

ー ー と、この演技を見た時、思いました。


氷上の浅田真央さんには、唯一無二の美を見ることが出来る。 本当に 信じられない、という位に気高くて、いつまでも、何度でも見ていたいような ウットリさせれられる姿で、彼女はリンクを滑って行きます。

ラジオノワ選手にも美がありますが、彼女は、氷の上を滑っている、というよりは、まるで、空中を飛翔しているように見える演技をしています。 それは、タクタミシュワ選手も、殆ど同じで、氷の上にその靴が線を引くことが極めて少なく、点を踏むように、跳び撥ね続けて演技をしています。

人間業とは思えない、という感じ。

体操、新体操の演技をオリンピックで見る時に、やはり上手な選手達は、皆、バーや鞍馬、等の器具に触れるのは一瞬で、その一瞬に、身体で支点を捉え、次の動きをとっています。 新体操では、更に、その一瞬の時間が短くなっています。 目には見えない速さで、リボンやボールを全身で操っています。

フィギュアスケートでも、遂に、ロシアの女子選手が、氷の上で、その一瞬の時間を、驚異的に短くして演技をするようになった、と私は思いました。


氷上の演技ではなく、空中での演技を、ラジオノワ選手はしています。


フリーは、二位になってしまいました。 ジャンプの時の、見た目の安定感の違いが、順位を分けた、というような感じでしょうか。 熾烈な争い、です。




ジェイソン・ブラウン選手は、フリープログラムでは、アダム・リッポン選手に次ぐ、二位でした。(総合では一位)、

ショートで、彼としては想像も出来ない程の高得点が出て、私には、このフリー演技に、何処か、気持ちに遠慮のようなものが漂ってしまっているような感じが見えます。

3Aを超える高難度ジャンプを、自分はやってはいない ~ ~ ~ 自分は金メダルを、けして、獲るような選手なんかではない、

そう、心の中で呟いているように見えるのです。