本編よりもサイドストーリーの方が面白そう。 『ファンタスティック』① | コワれるまで ALLORA

本編よりもサイドストーリーの方が面白そう。 『ファンタスティック』①

次はいきなり現代ドラマにしました。
ラブコメ ドラマ 『ファンタスティック ~君がくれた奇跡~』 (原題:판타스틱(パンタスティク) 2016年)。
今、半分過ぎて、第10話を観ています。

主演は 地下鉄インスンはきれいだ(インスニ ヌン イェップダ)』 (2007年) のキム・ヒョンジュ。

男優側主人公はチュ・サンウク。
いばらの鳥いばらの鳥(カシナム セ)(2011年) 以来、私は好感を持っている男優さんです。
ただこの人、シリアスな役が似合うのかと思っていたら、 ブス美女の誕生』(ミニョウィ タンセン) (2014年) とか観ると、だんだんコメディ寄りになってませんかねぇ。
このまま行くと、チャ・スンウォンみたいになっちゃうんじゃあ ・・・ (;^_^A

ファンタスティック""

でも、面白いです、チュ・サンウク。

本作では、イケメンで人気があるけど演技は大根、というキャラを演じます。
どういう演技が“大根”なのか、という絶妙に可笑しい演技を観せてくれるのです。

そんな彼が、昔から恋い慕っていたのが、ドラマ作家(チャッカ)のイ・ソヘ(キム・ヒョンジュ)。

ただ、彼女は自分が末期の乳がんに罹っていることを知り、恋どころじゃない・・・ハズなんですが、キム・ヒョンジュが演じていてもあまり悲壮感が感じ取れません。

キム・ヒョンジュの演技力がどうこうではないと思います。
こういう重いテーマをラブコメに持ってくるから、観る側がどう受け止めていればいいのか、困る作品になってしまっています。

ファンタスティック""

自分の生命の終わる日が近づく・・・普通の人ならもっとそこに集中するでしょう。
もっと癌という病の無慈悲さとか、描くべきでしょうに、本作はなんかそこを軽く取り扱うのです。

なんかこう、強い印象の残らない作品ですねぇ。
これで夢落ちなんかやったら、ホントに腹が立った視聴者ファンによる、暴動が起きるでしょう。



     ドラマ     ドラマ     ドラマ



登場人物の関係性は、ラブラブ 『最高の愛 (チェゴウィ サラン)~恋はドゥグンドゥグン~』 (2011年) そっくりです。
ヒロインが1人いて、オレ様系のセレブ役者が何かの瞬間にこのヒロインに首ったけ。
でも、ヒロインを見守る医師もまたヒロインを慕っていて・・・といった3角関係、なんか『ドゥグンドゥグン』以外でもよくあるような。

この、いかにも柳の下の泥鰌を狙うような2番煎じ狙いは、功を奏しているのでしょうか。


むしろもう1本のラブラインというか、サブストーリーというか、イ・ソヘの親友ペク・ソル(パク・シヨン)の話の方がワクワクします。
こっちのサイドストーリーは、中華レストラン 『ハッピー・レストラン ~家和萬事成~(原題:家和萬事成(カファマンサソン) 2016年)のキム・ソヨンの境遇話にそっくり。

ファンタスティック""

ペク・ソルは厳格で嫁イビリな家に嫁ぎ、政治家を目指す夫の不倫に苦しみます。
そんな彼女は昔ながらのバイク好き。

ファンタスティック""

気晴らしでバイクを転がすのですが、そんな彼女に若い弁護士キム・サンウク(ジス)は心を奪われてしまうのでした。

こっちのラブラインのほうがずっと面白い予感・・・



パク・シヨンは 映画 狐九尾狐家族』( クミホ カヂョク) (2006年)に、九尾狐(クミホ)の長女として出演していました。