パク・シネが日本語で演じる ドラマ 『天国の樹』
日本で韓流ブームが巻き起こった頃から、ずっと韓流ヒロインの代表格の一人です。
私が観た作品は少なく、2009年の 『
『オレのことスキでしょ。』(原題:
どちらもいい作品です。
さてさて、有名どころの女優さんの中でこの人、飛び抜けて若いんですね。
2012年末の現在で22歳
さぞかし、今までけっこう実年齢よりも上の年齢の役を演じてきたのでしょ。
そんな彼女が16歳の頃、2006年に演じたのが、一人の女の子「広瀬ユキ」。
ユキの高校生から成人式に至るまでの運命的な恋愛を描いたドラマ、
ドラマそのものは2006年の制作放映ということで、とにかく女性視聴者を泣かせりゃいいやっていう、韓流メロドラマとしてはかなりプリミティブな作品です。
私は、そこは割り引いて観ましたが、こういうのが好きなファンはたまらないでしょうね。
とにかく、シリアスな ドラマです。 パク・シネ、 泣きます。 毎回、 ボロボロ。 さすが、 『美男ですね』 であれだけ泣かせた パク・シネ。 視聴者の心をわし掴みです。 |
2005年から2006年あたりといえば、日本ではバブル崩壊以降の景気低迷が持ち直し、建築投資が増えだした頃です。
ただ翌年の米サブプライム問題の悪影響の予測が取り沙汰されはじめてもいました。
日本のドラマでは、全国を震撼させた天海祐希の『女王の教室』とか『医龍』とか、だいたい背景には複雑な社会問題を背負った作品が作られています。
そんな時代に理屈抜き、分かりやすくて、ピュア過ぎるくらいピュアでエモーショナルな韓流コンテンツが、日本で受け入れられていったのです。
もちろんその頃の韓流作品は名作が目白押し。
このブログの検索ボックスで「2006」というキーワードで検索するだけでも、あれよあれよといったバラエティ豊かな作品群が並びます。
そのなかでも、伝統的とも言える韓流ラブストーリーの流れを汲んでいるのが本作『天国の樹』。
これでもか、これでもかというくらいヒロインの愛を障害が阻み続けます。
そして私、男性にとってはうんざりするほど長い尺のツーショット
大アップ
およそ女性視聴者の願望を疑似体験として全部かなえてくれる、絵に描いたような切ないラブストーリー
で、ヒロインが極端に美人じゃないパク・シネなのがいいんですね(きっと)。
これが、相手役ハン・ユンソを演じるイ・ワンのお姉さん(もちろんキム・テヒのこと)のようなビックリするような美人じゃ、視聴者は自己投影できないんです。
普通の女性、パク・シネだからいいんです。
この作品の特徴は、全編日本ロケ 。
舞台は東京。
そして共演の俳優には、日本のお茶の間でもよく知られている 浅見れいな・内田朝陽・ソニン らが脇を固めています。
あと、ヤクザの幹部役に高杉亘。
この人はホントにはまり役です。
しかもこのドラマ、セリフのかなりの部分が日本語
パク・シネも日本人という設定で、ドラマの中で少しずつ韓国語を覚えていきます。
そのパク・シネの日本語も、(けっこう上手なんだけど、それでも)字幕無しではよく分かんないし・・・
いったい韓国ドラマなのか日本のドラマなのか、だんだん分からなくなっていく、右脳泣かせのドラマです。
そして最終回、突然ストーリーが急展開。
タイトル『天国の樹』の ‘樹’ は、ハナの両親の墓の隣に植えたモミの樹のこと。
そして最終回で ‘天国’ の意味に気付かされます。
最期に、本作のOST「