昨日、またまたワンネス~ すべてはつながっていてわたしたちの意識はひとつ ~の体験がありました。
上手く言葉で表現できるかわからず、伝わりにくいことは承知で綴ってみます・・・
小さなギャラリーを主催している知人から、フランス在住のバイオリニストが来てギャラリー内で演奏をするので写真を撮ってもらえないか~ とのお願いのようなお誘いがあり、夕方特に何の考えも期待もなく激しく降り始めた雨の中到着するとすでに演奏は始まっていました。
ちょっと緊張したような音色のバイオリンが奏でているのはわたしが大好きなバッハの無伴奏の曲~
思わず胸が高鳴り、写真を数枚撮ってから知人が勧めてくださる椅子に腰かけ、本格的に演奏を聴かせていただきました。
小柄で白いスラックスにボーダーのシャツというカジュアルな装いの日本人とおぼしき女性のバイオリニストが目を伏せて真剣な面持ちで全身を揺さぶりながら奏でるバイオリンの音色がこじんまりした木造のギャラリー全体に響き渡り、一瞬、宮沢賢治の”セロ弾きのゴーシュ”に出てくる、チェロの中でゴーシュの演奏を体験する子猫になったような気持になりました。
途中お話ししたり調弦したりしながら何曲か演奏された後、”ようやく調子が出て来た・・・”とのことで、再び最初のとは別の無伴奏のバッハのバイオリン曲が始まり、引き込まれるように音の世界に意識を委ね始めた途端突然涙が溢れてそこから2曲目のバッハが終わるまでの15分程の間、あとからあとからとめどもなく溢れてくる涙を抑えることができませんでした。
情熱的で魂にじかに触れてくるような深い演奏をされる割に素顔は意外とカラッとしてサバサバした感じの演奏者のYさんが、わたしが泣いているのに気づかれて、演奏後に ”何かのアレルギーかと想った” とおっしゃったのはちょっと笑えましたが、涙の理由は自分でもよくわからず、大好きなバッハの曲・・・というだけでなく、音=波動に込められた(というより、音=波動に表現されていた)彼女の想いや音楽に対する姿勢、これまでの様々な人生のドラマ~苦しみや喜びや歓喜etc.~を脳とハートが正確にキャッチして、それによって魂が震えるように涙がとめどもなく流れたように想います。
わたしは普段から涙腺がかなりゆるい方で、日常の様々なシーンで涙を流します。
オーラソーマのセッション中にもクライアントさんのお話しを聴きながらよく涙を流しています。
そのときも、やはりその方の体験やそこに伴う感情がじかにハートに響いてくるので、しらずしらず涙が溢れてくるのです。
昨日素晴らしい演奏を聴かせてくださったYさんは昨年事故で弓を持つ手を痛めてしまい、医者には演奏者として再起不能と宣言されたとのことで、そこから今に至るまでわたしたちには伺い知ることのできない苦しみを体験されたと推察いたします。
その辺りの事情は何一つ伺っていなかったものの、彼女の演奏には波動としてすべてが込められて(表現されて)いたので、それをわたしの脳かハートか魂がじかに受け取って涙を流したようです。
写真と共に素晴らしい演奏への御礼のメールをさせていただいたところ、すぐにご返信くださったメールの文面に ”音楽は神様の魂に触れると感電する・・・” とあり、その意味は完全には理解できないものの、納得している自分がいました。
自分も拙いながらもフルートの演奏者として多くの方々に生演奏を聴いていただいており、中には演奏を聴いて涙される方も数多く見受けられ音の効果と影響力の大きさにいつも驚かされていますが、それはただの 音 というだけでなく、音=すべての情報が含まれた波動を受け取っていらっしゃるということなのだと今回深く腑に落ちる体験をさせていただくことができました。
昨日演奏後にYさんの経歴を拝見させていただいたところ
フランス在住の世界的なバイオリニストでいらっしゃり、普通なら日本には演奏会で帰国する程度でわたしなどは日常ですれ違うこともなかった筈なのに、昨年の事故による怪我が原因で今回長らく帰国中でたまたま共通の知人であったギャラリーのオーナーのお陰で大変贅沢な環境で素晴らしい演奏を聴かせていただくことになり、しかも昨日出かける前にふと手にしていった篠笛で日本の曲を何曲か演奏させていただき、”懐かしい、懐かしい” と大変喜んで聴いていただけたのは素敵な心温まる想い出になりました。
今回のことでさらに世界のすべて、わたしたちすべてはつながっていて、美しい模様を織りなすタペストリーのように複雑に絡み合っている~その中で、一瞬一瞬の意識と選択がわたしたちの人生の在り方と方向性を決めている~ ことに深く気づかせていただきました。
すべてはつながっていて、わたしたちはもともと ひとつ なのです。
宇宙に遍く満ちている愛と叡智に心からの感謝を
ありがとうございます