祖父が酒造りを始めたのが大正10年でしたので、2021年10月で創業100年を迎えました。
コロナ渦で酒の売り上げも大きなダメージを受けてた時期と重なって、少しでも販売増につながり、かつ記念になるものをと、前年から新商品の開発に取り組み始めました。
出来上がったのが大阪産の山田錦を使った2種類の北ラベルシリーズです。
最初に開発したのが901酵母使用の飲みごたえある辛口の純米酒(赤ラベル)です。
2年後に精米歩合は70%ですが1801酵母を使って麴(こうじ)も醪(もろみ)も大吟醸の造りと同様の吟醸仕込みで仕上げた、フルーティで甘口の特別純米酒(グリーンラベル)が出来上がりました。
どちらも加熱殺菌に寄る風味や味わいの低下を避けたいとの長男の意見で、生(なま)の原酒のまま瓶に詰めて低温貯蔵し、正規流通店に成って頂いた酒販店さんでのみ販売して頂く商品にしています。
4年目を迎え、お陰様でどちらも順調に売り上げが伸びてきて、最初の商品コンセプトである大阪産の山田錦の確保が大変になってきました。嬉しくもあり難儀でもある悩みです。