出品酒を選ぶ。 | 北庄司酒造店 会長の独り言

北庄司酒造店 会長の独り言

 元三代目蔵主、会長による「酒蔵と趣味」のお話です♪

先日、「全国新酒鑑評会」の出品酒をみんなで選びました。ビックリマーク

 

大吟醸の醪(もろみ)を袋吊りして滴り落ちた「雫」を出品するのですが、弊社では2klのステンレスタンク2本使って、其々のタンクに醪を入れた酒袋を40本余りずつ吊るし、満量で20ℓ入る斗瓶で4、5本ずつ採ります。

 

 

斗瓶には採取した順に(1-1~1-5)、(2-1~2-5)のナンバーを振ってありますが、1本目から5本目まで、またタンクによっても其々微妙に味や香りに違いが出てきます。

 

 

鑑評会は一蔵1品の出品に限られています。

仕込みの本数が多い年は斗瓶の本数も多く成るので、最終決定に至るまでかなり迷って苦労します。ガーン

 

 

長男が留守してたので、私と次男夫婦と恵崎杜氏と杜氏見習の野村君の5人だったのですが、私と恵崎杜氏は「1-2」、後の3人は先日の大阪府酒造組合新酒研究会で大阪府知事賞を戴いた「2-2」と意見が割れました。

 

私は「1-2」の方が余計な味が感ぜられなくて綺麗やと、次男達は「1-2」は弱く感じる、「2-2」の方がしっかりした味やと、お互い主張を変えることなく、結局3対2の多数決で、私達の意見は却下されました。しょぼん

 

成績の公表は例年5月20日頃で、まだ1ヵ月半も先ですが、果たしてその結果は如何に。音譜