両足ともに、血管のボコボコもない!
青紫色に拡張する血管もない!
むくみもない!!
一見して若者の健康的な足!!!
このようにみかけだけではわからない静脈瘤のかたはたくさんいるんです
妊娠や加齢、立ち仕事などをきっかけに静脈瘤らしい特徴がでてくることがあります。
エコーをみながら、病的な血管に硬化剤を注入する硬化療法をおこないました!
動画で、白い薬液がはいりこみ、ほそながーく、血管に沿ってながれこむのがわかりますね!
今後も引き続き弾性ストッキングはしっかりはいてもらい、足の状態の変化をフォローアップしてゆく予定です
硬化療法とは
硬化療法は、硬化剤という血管壁を癒着させる特殊な薬液を注入して病的な血管内腔を閉鎖する方法です。麻酔が不要なので外来で簡単に実施することができます。治療後は弾力ストッキングや包帯による圧迫が1~2週間程度必要ですが日常生活に特に制限はありません。
側枝型や蜘蛛の巣状静脈瘤、網目状静脈瘤などにおこなわれます。治療後、一時的にしこりや色素沈着が残ることがあります。
硬化療法の動画です!
硬化剤を注入した部分に、しこりができることがあります。一般的には2、3ヵ月で縮小し半年くらいで完全に消えますが、元の静脈瘤が大きいと1年以上かかることもあります。硬化療法を行った部位が、血管に沿って茶褐色になることがあります。治療後2、3ヵ月で最も目立つことが多く、消えるのには1年以上かかることもあります。
治療後、固まった静脈瘤に一致して赤く腫れて、ひりひり、ずきずき痛むことがあります。これは血栓性静脈炎を起こしたためです。いずれ治まるので心配はありません。早く治すには内服薬・塗り薬が有効であるため、そのような症状が出た場合には早めに外来を受診してください。
(高い濃度の硬化剤が血管の外に漏れた場合、皮膚壊死を起こす可能性があります。硬化療法を行った場所が青黒くなったり痛みが強い場合には、すぐに受診してください。
硬化療法の合併症としてごくまれに、深部にある静脈に血栓が生じることがあります。急に脚が腫れた場合には、深部静脈血栓症の可能性があるので、すぐに受診してください。
静脈瘤の中でできた血栓や深部静脈血栓が血流に乗り、肺動脈をつまらせることを肺動脈塞栓症といい、命にかかわることもあります。ただし深部静脈血栓症よりもさらにまれです。息切れ、運動時の呼吸困難、胸痛、血痰(けったん)などの症状がある場合には、すぐに受診してください。