日本人の二面性 | 渓声山色(けいせいさんしょく)

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【日本人の二面性】

写真は宮島弥山の御山神社です。厳島神社の三柱の姫神さんがまつられています。

厳島の神様は特に死を嫌がるといわれていて、宮島には墓地と火葬場はありません。宮島の島民が亡くなると対岸の大野に遺体を運び、宮島口の墓地に埋葬されます。

毛利元就と陶晴賢が厳島で戦って陶晴賢が戦死したときには、陶晴賢の遺体を廿日市の桜尾城にすぐに運び、血液の染み込んだ土もすくって島外に棄てるという徹底ぶりだったそうです。

宮島や出雲地方のように死を極端に嫌うところもあれば、火葬場の煙にまかれる生活に馴れてしまうようなことや、平安京の羅生門の話のように町に遺体が転がっていたというような両極端の話もあるわけです。

日本人に限りませんが、文化には両極端な二面性があることが多いです。