北野輝一 陰陽師の独り言 -2ページ目

スピリチュアルの危うさ・追記



はじめて陰陽師の独り言をお読みになった方は「お前だって守護霊だとか、水子霊とか言っているだろ」との反論があると思います。私が鑑定で目に見えないものに関して話をするのは、電気屋さんがクーラーの修理で、故障箇所の説明に専門用語を使うのと同じです。電気屋さんが修理後に「貴方も電気技師の資格を取らないと一生、電機の故障で悩みますよ」と、言わないのと同じよう、私も相談者の問題が解決した後、相談者の生活に陰陽道に則った生き方を勧めた事はありません。

私の教えは「あたりまえと思っていることに感謝した方が、幸せに生きていく事ができる」という事だけです。

目に見えないものを探求するには、厳しい修行が必要ですし、普通に生きている方にそのようなものは不必要だと私は考えています。

見えない呪縛の怖さ



今回はある相談者の話をしたいと思います。彼女が初めて私の前に座ったのは今から2年前のことです。35歳の相談者は、数ヶ月前まで青山に支部がある似非宗教にのめりこんでいました。

彼女が青山の神さんに行った理由は父親の死が原因です。父親が突然、死んだ事によって彼女は強い自責の念に囚われていたのです。

そこにつけこんだインチキ神さんは「貴方の徳を上げなければお父さんは成仏しません」と、彼女を脅し三百万円を支払わせ、彼女に組織運営の無料奉仕を強いたのです。一銭もなくなり借金をするようになってから「何か違うな」彼女はそう思い、私のところにやってきました。

初めて私の前に座った彼女は非常に怯えていました。インチキ神さんだとは思うのだけど、それでは今まで自分がしてきた事を全て否定しなければならない、もしかしたら少しは本当の事を言っていたのではないか? 彼女は自分が詐欺に遭ったことを未だに認めたくない様子でした。

それから何回目かの鑑定で、彼女はインチキ神さんから買わされたいろいろな物(三百万相当)を全て護摩の祈祷で燃やすよう、私に依頼しました。その段階でも彼女の呪縛は消えていないのです。

彼女が「詐欺」だとはっきり認めたのはそれから1年後の事です。

大切な人が死んだ場合、死後に「気が残る」事は多くあります。それは残した誰かが心配で気が残るのであって、怨念を残すことは希なことです。

多少の親不孝や死に目に会えない程度で怨念は残りません。

家族や親しい友人の死によって「後悔」が生まれたら、後悔の原因を強く反省して、その後、正しい道を歩めばよいのです。

全能ではありませんが心の優しい神々は、貴方の傍にも必ずいるのですから。

この人、どこで生き方を間違えたのか



昨日のニュースでブランド品の買い取り現場が放送されていました。場所は大阪の質屋です。

30代の女性がヴィトンやエルメスを持ち込み、50万円の現金を受け取りインタビューに答えていました。

「そのお金、なんに使うのですか?」の質問に「今までホステスをしていて、身の回りを飾っていたけれど、もうそろそろ年齢も年齢なので自分を磨くのに使いたい、顔の整形をするの」。多くの客の中からなぜ彼女が選ばれたのか、番組製作者の意図を知らないのは、彼女とその周囲の人間だけである事を祈らずにはいられません。