諌暁八幡抄に
「天竺国をば月氏国と申す、仏の出現し給ふべき名なり。扶桑国をば日本国と申す、あに聖人出で給はざらむ。月は西より東に向へり、月氏の仏法、東へ流るべき相なり。日は東より出づ、日本の仏法、月氏へかへるべき瑞相なり」1543
とある。
ここに「月は西より東に向へり」とある。
天体は基本的には東より西に向かう。天の北極・南極付近では円を描く。
この月は西に向かうを私なりに解釈すると次のようになる。
新月の夕方、月は西の空にある。
三日経った三日月の夕方(同じ時間)、西の空に高度36度。
半月の夕方、西の空から南の空に南中。
満月の夕方、東の空から昇ってくる。
これを「月は西より東」とされていると考えている。
ただし、これが日蓮正宗の公式見解かどうかは知らない。