北九州市消防局 Ⅲ型救助工作車・Ⅱ型救助工作車更新配備 | 北九州 緊車.net

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今回は2023年9月に更新配備された北九州市消防局の救助工作車たちを紹介。

 

今回は2022年度入札分の3台が年度を跨いでの納入となった。

特別高度救助隊が運用するⅢ型救助工作車が2台、特別救助隊が運用するⅡ型救助工作車が1台となっている。

 

それでは早速Ⅲ型救助工作車から。

 

今回納入されたⅢ型救助工作車がこちら。

日野レンジャーをベースにTeisen(帝国繊維株式会社)が艤装したもので、Teisen-HSシリーズが採用されている。

 

 

東部方面特別高度救助隊

Ⅲ型救助工作車"ほくしょう307"

 

 

西部方面特別高度救助隊

Ⅲ型救助工作車"ほくしょう713"

 

 

今回のⅢ型救助工作車はデザインも特別仕様になっており非常にかっこいい。

 

車体前面。

フロントグリルはメッキパーツはそのままに、パネルのみを黒色に塗装している。

また前方に張り出したバンパー部にはウィンチ・ピントルフック・バウシャックルを装備。

フロントナンバープレートが取り付けられているパネル部分も黒色塗装されている。

フロントガラス上部にはハイパーレスキューを表す「HR」の文字が貼られている。

ドライバユニットが格納されている部分は黒色で塗装されている。

 

車体側面。

救助工作車に描かれるKFD119デザインはハイパーレスキュー仕様で金色に。

シャーシハイルーフ部分から後部煽り部分にかけて黒地に白文字で Hyper Rescue 、後部シャッター部にも同様に部隊名称が入れられている。

また標識灯は初めて白色の物を採用。

後席ドアには北九州市消防局の文字とコールサイン・ハイパーレスキューのシンボルマークが貼られている。

コールサインは通常よりもだいぶ小さめに書かれている。

 

車体後部。

後部には最大吊上げ能力2.9tのクレーン装置を装備。

リアコンビネーションランプは小糸製作所製流鏑馬テールを採用。

後面には「北九州市」の文字と部隊シンボルマーク・コールサインが貼られており、クレーンの根元部分に「特別高度救助隊」の文字が書かれている。

 

車体前面。

救助工作車らしい張り出したバンパー。

フロントウィンチはロッツラー社製油圧ウィンチを採用している。

フロントグリル上部にPATLITE社製LED補助警光灯LPT-3を2個取り付けている。

サイレンアンプもPATLITE社製SAP-520FCV。

 

ハイルーフ部分のビルトイン警光灯もPATLITE社製LPT-3を左右に各6個ずつ設けた形になっている。

小糸製や大阪サイレン社製LED警光灯が入れられることが多いが、PATLITE製LPTが入っているのは珍しい気もする。

 

従来黒縁に白塗りだったKFD119のデザインも特別デザインでカッコよさ増し増し。

 

上が今回の特別高度救助隊仕様、下が従来の特別救助隊&水難救助隊仕様。

アナタの好みはどちらでしょうか?

 

そして"Hyper Rescue"表記。

ハイルーフ部分には標識灯と大阪サイレン社製LED作業灯。

 

後部シャッター上部にはPATLITE社製LPT-3が左右各3個・大阪サイレン社製LED作業灯が左右各2個設けてある。

同じ高さに設けてあるのはロープを使用する際などに支点として使用される金具。

 

車体側面は下部に赤色反射テープが貼られているほか、各種表記の白色文字が再帰性素材になっている。

 

赤色テープは後面にも貼られている。

 

クレーン装置捜査中の様子。

 

こちらはLED照明操作説明中。

かなりの明るさで周囲を照らすことが出来る。

 

クレーン操作訓練中。

 

アウトリガーの敷板もマグネットでアウトリガーにくっつくものになっている。

 

最新鋭の車両も災害現場で最大限の威力を発揮するためには、隊員が各種装備を十分に操作できる必要がある。

配備されて間もないので様々な資機材の取り扱い訓練も行われている。

 

クレーン下降。

実際の現場で使用することは滅多に無い。

 

八幡西消防署で訓練している西部方面特別高度救助隊の横で、立ち寄り中だった上津役救急隊が出動してゆく。

西部方面特別高度救助隊も現在は八幡西消防署上津役分署に配置されている。

 

さてⅢ型救助工作車はここまで。

続いてはⅡ型救助工作車を。

 

 

 

八幡東消防署高見分署 八幡東特別救助隊

Ⅱ型救助工作車"ほくしょう604"

 

 

MORITA艤装・日野レンジャーベースのポンプ付き救助工作車。

車体後部はシンプルなデザインで2021年度配備の門司特別救助隊の救助工作車と仕様はほぼ同じと思われる。

 

MORITAレッドアーマーキャブを採用。

この車両は基本的に赤一色の塗装になっている。

電子サイレンアンプはPATLITE社製SAP-520FCV。

フロントグリル上部にPATLITE社製LED補助警光灯LPT-3が2個。

前面警光灯の横にコールサインと救助隊を表す"R"の文字と特別救助隊シンボルマークが貼られている。

 

MORITA-MCW ドラム型ウィンチをフロントバンパーに装備。

最大能力は5tとなっている。

ウィンチ周囲にはバウシャックルとピントルフックも併せて装備。

 

前席ドアには特別救助隊シンボルマーク、後席ドアには北九州市消防局の表記とコールサインが貼られている。

標識灯は標準の黄色タイプ。

車体側面にはMORITAバー式LED作業灯×3個、PATLITE社製補助警光灯LPT-3×3個を取付け。

後部シャッター部は側面側が各種装備資機材の収納庫、後面がポンプ装置操作部となっている。

車体側面から後面にかけて赤色反射テープが貼られている。

こちらも順次運用を開始している。

 

 

 

 

東部方面特別高度救助隊が運用してきた救助工作車"ほくしょう307"

平成20年度に配備された日野レンジャーベース・Teisen(帝国繊維株式会社)艤装の救助工作車。

 

元々は"ほくしょう604"として八幡東消防署高見分署に配置していたが、小倉北消防署(東部方面本部)へ移管配置されていた。

 

 

西部方面特別高度救助隊が運用してきたⅢ型救助工作車"ほくしょう713"

平成20年度配備の三菱ふそうファイター・MORITA艤装の救助工作車。

元はⅡ型救助工作車だったが、ハイパーレスキュー2隊体制になる際にⅢ型相当の装備資機材に変更されている。

 

クレーン装備・ポンプ搭載という救助にも火災にも運用できる車両だった。

この車両は更新を前に2023年2月に故障により戦線を離脱して復活することなく役目を終えた。

 

 

八幡東消防署高見分署に配備され八幡東特別救助隊が運用してきたⅡ型救助工作車"ほくしょう604"

上記2台と同じく平成20年度配備の車両で、元ほくしょう713と同様の仕様だった。

 

元は小倉北消防署に配置されていたが、八幡東消防署高見分署に配置されていた車両とトレードされ八幡東特別救助隊運用車両となった。

すっ飛ばして現場にやってくる姿はカッコよかった。

 

 

最後に勇退する3台の緊急走行シーンを。

あかきゅう出場する、東部方面特別高度救助隊"ほくしょう307"。(撮影当時)

 

建物火災現場へ急行する、西部方面特別高度救助隊"ほくしょう713"。(撮影当時)

 

危険物火災現場へ現着する、八幡東特別救助隊"ほくしょう604"。(撮影当時)

※0:27頃~

 

 

 

3台とも約14年間お疲れ様でした。

 

 

そしてこれからの活躍に期待しよう✨

 

 

2023.9.20 @kitakyu_pc

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