今回は2021年度(令和3年度)に配備された新車の消防車両の中からいくつか紹介。
北九州市消防局
Ⅳ型化学車&輸送車
まずは北九州市消防局若松消防署に更新配備された車両を。
北九州市消防局 若松消防署 Ⅳ型化学車"ほくしょう508"。
日野プロフィアベースの車両。
2021年度の車両から北九州市消防局でも採用が始まったPATLITE社製LED散光式警光灯「エアロホーク」を搭載している。
前面警光灯・側面及び後部の補助警光灯は、PATLITE社製LPT-2M1型を採用。
こちらも2021年度から同市消防局で採用され始めたモデル。
車体後面にはホースカーを搭載している。
化学車ということで通常の火災等に出場することは無く、危険物火災や危険物警戒事案等に出場する。
若松消防署管内には工業地帯も広がっており、活躍することもあるかもしれない。
実際に納車・運用開始してからすぐに災害出場している。
こちらは北九州市消防局 小倉北消防署浅野分署 輸送車"ほくしょう317"。
いすゞエルフベースの車両で、2021年度は3台が更新配備された。
小倉北消防署浅野分署"ほくしょう317"と八幡東消防署"ほくしょう610"の2台。
門司消防署老松分署"ほくしょう216"。
車体後部はアルミバントラック仕様になっており、側面にはスライドドア、後面はフルロールアップドアに床下収納タイプの電動テールゲートを装備している。
ちなみにキャブ内は3人掛け座席を運転席と助手席だけの定員2名仕様に変更されている。
専用土台に載せてゴムボートを積載するとこんな感じ。
これに船外機を載せるとなかなかいっぱいいっぱいになってしまうので、大量の資機材を搬送するにはゴムボートを下ろしておく必要がある。
ちなみにこちらもエアロホークになっております✨
電子サイレンアンプ・補助警光灯はPATLITE社製で統一され、前面警光灯はLP3、後部補助警光灯はLPT-2M1型を採用。
こちらが更新対象となった輸送車。
日野デュトロワイドキャブで後部は平ボディになっており、骨組みを使用してアコーディオンタイプの幌を取り付けている。
遠賀郡消防本部 資材搬送車&タンク車
こちらは遠賀郡消防本部に更新配備された、遠賀郡消防本部資材搬送車"おんしょう11"。
いすゞエルフ標準幅タイプの後部アルミバン仕様。
散光式警光灯は大阪サイレン社製スーパーネオフラッシュを搭載。
後部には電動テールゲートを採用。
シンプルなデザイン。
遠賀郡消防本部では水難救助事案で使用するゴムボートやジェットスキーは、指揮車に牽引トレーラーを連結させて搬送するためこの車両の出番は少ないかもしれない。
こちらが更新対象。
三菱ふそうキャンターの平ボディにアコーディオンタイプの幌を取り付けている車両。
災害時の支援などで出場することが多かったが、お役御免に。
今までお疲れ様でした。。。
遠賀郡消防本部 遠賀郡消防署 タンク車"おんしょう1"。
日野レンジャーベースのタンク車で、GMいちはら工業艤装の車両。
フロントグリルも完全に赤に塗られており、なんだか東京消防庁に見えるのは気のせいだろうか?
車体後部。
吸管収納部を除きシャッター仕様になっている。
車体後面にはホースカーを搭載し、前任車両と比べるとポンプ装置の性能も向上している。
デザインは資材搬送車と共通したものになっている。
同消防本部では最も出場機会が多くなるであろう車両、今後の活躍が楽しみである。
粕屋南部消防本部 支援車Ⅲ型
続いては粕屋南部消防本部 南部消防署 支援車Ⅲ型"粕南支援1"。
災害現場に人員や資機材を搬送したり、災害現場での隊員の休憩・作戦スペース等として使用できる車両。
艤装はMORITAと坪井特殊車体。
乗車定員は20名で、運転席・助手席に加え後部隊員室内に補助席含めて8席あり、後部荷室内に10席分を確保できるようになっている。
車体左側面に折り戸を設けており、後部隊員室へ乗降が可能なほか、運転席・助手席からもウォークスルーでの移動も可能。
車体後面には観音扉を設け、電動テールゲートも設けて資機材の積み降ろしを容易に出来るように設計されている。
2021年11月末に配備され、翌月に運用を開始した。
2022年3月に糟屋郡志免町で発生した火災現場にも出場してきた同車。
緊急消防援助隊での災害派遣の他にも、管内事案でも活躍する機会は多そうだ。
ちなみにこの車両に関して詳細に特集されているページがありますので、そちらも是非ご覧ください。
☞「株式会社RISE 注目の消防車両 CLOSE-UP! 支援車 III 型(粕屋南部消防本部)」
筑紫野・太宰府消防本部 支援車Ⅲ型
続いては筑紫野太宰府消防本部に更新配備された新車。
筑紫野太宰府消防本部 太宰府消防署 支援車Ⅲ型。
三菱ふそうローザのマイクロバスベースの支援車となっている。
緊急消防援助隊登録車両。
車内はマイクロバスベースで人員輸送はもちろんのこと、資機材搬送も出来るようになっている。
車体後部上部にルーフデッキを設け、この部分にも積載をすることが可能。
散光式警光灯は名古屋電機工業製FLIXを若干車体中央寄りに搭載。
前面警光灯はPATLITE社製LP3をフロントグリル内に、車体後面にも補助警光灯を設置している。
また車体側面にはLED作業灯を設けている。
正式名称は「支援車Ⅲ型緊急人員資機材搬送車」だそうで。
こちらはオマケ。
同太宰府消防署の車両で、元々は連絡車で通常の白い軽バンだった車両を赤く塗色して緊急自動車として登録変更した車両。
災害現場へ向けて緊急走行できるように同消防本部では同様の仕様変更を行っているようだ。
中間市消防本部 救急車
続いては中間市消防本部の新車?
といってもこの画像はその車両ではない。
ちなみに最近高規格救急車の車体デザインが一部変更されております。
2017年12月配備の寄贈車の日産パラメディック。
といってもこちらも今回紹介する車両ではない。
こちらがその車両。
中間市消防本部 救急車 E25キャラバン。
と言っても年式で言うと2009年式と言ったところだろうか。
中間市消防本部に配備されたのは2021年春。
元々は中間市立病院で患者搬送車として使用されていた車両で、同病院の閉鎖に伴い中間市消防本部に移管された車両なので新車ではない()
高規格救急車に比べて車体も小さく、資機材を搭載できるスペースは限られる為、必要最低限程度の救命資機材を搭載している。
通常は運用されずに、高規格救急車が点検などで離脱した際に予備車として運用される可能性があるとのこと。
無線機等も搭載しておらずに、本当に予備車と言ったところ。
中間市消防本部では救助工作車やポンプ車でもシャッター部のデザインなどが一部変更されている。
何かの機会に是非どうぞ。
というわけで今回はこの辺で。
オマケ。
いつ、どこで載せるか迷った挙句出していなかった車両。
救助工作車などの艤装でお馴染みの、帝国繊維株式会社のデモカー 多目的救助工作車"MRV"。
オーストリアの消防車両や消防設備の開発・製造を行っているメーカー”ローゼンバウアー社”と共同で開発した車両。
車体後部にポンプ装置を搭載しながら大容量の資機材収納スペースを確保した車両だという。
撮影は2022年初春の北九州市消防局消防訓練センター。
北九州市消防局にもこんな車両が配備される日が来るのだろうか....。
2022.4.11 @kitakyu_pc
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