11月26日、(株)ブルーセージと(株)北工房の共催で「札幌一日集中地盤塾」が開講され、無事終了いたしました。


【第1部】は北工房代表栃木より「杭(地業)と基礎構造設計の考え方」として30分ほどお話させていただきました。
北工房では全ての物件で許容応力度計算を行い、それを元に柱ごと・通りごとの軸力などを検討し、設計に反映させています。
また、計算して何かリスクが判明した場合はお施主さまへ全てお伝えし、そのうえで出来るだけリスクを軽減させる方法を話し合います。
「確認申請が通った=この木造住宅は安全だ」と考えがちですが、工務店の多くは地盤改良・杭屋にお任せしていて地盤保証も付いてるから大丈夫!という状態です。
しかしそれは本当に安全ですか…?というお話でした。

【第2部】【第3部】は地盤の基本と、地盤調査報告書について千葉さんからお話がありました。
今回のために特別に作成していただいた札幌市の「広域地形分類図」が今回の講座の特典だったのですが、それを見ながら札幌市や北海道の地盤の特徴や、不同沈下・液状化の基本の説明などがありました。
また午後からは地盤調査の方法や報告書の見方など、とても専門的な内容についてもスライドを使って細かく説明してくださり、しかし報告書の数値だけを確認しても安全というには不十分で、地形などの情報や支持力…等々を総合的に見て判定することが重要とお話しされていました。
【第4部】は曽根さんから地盤補強工事の種類などについて説明がありました。
さまざまな工法についてメリット・デメリットや地盤によって向き・不向きがあるお話をしてくださったのですが、だからこそ杭屋から出てきた見積もりと工法を鵜呑みにしてそのまま進めるのではなく、きちんと地盤のリスクや考えられる地盤補強の各方法などをお施主様へ説明した上で、どの工法を採用するのかなど検討するべきと仰っていました。
今回は「工務店設計・技術者向け」という事でとても専門的な内容でしたが、受講した弊社所員から感想を聞くと、目からウロコの知らなかったお話が聞けてよかった、今後の設計業務へ生かしていきたいと話していました。
その他の受講者の方からも講座の途中や終了後にも質問が出ており、開催してよかった、このような意識がもっと広まっていくように、またやりたいなぁ…と感じた広報成田でした。
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前日の11月25日(月)には弊社が事務局を務める「日本ホームインスペクターズ協会北海道エリア部会」主催、地盤塾セミナー「札幌近辺の地盤地質の特徴とリスク・その説明の仕方」が開催されました。
こちらも講師は(株)ブルーセージの千葉さん。

会員限定のセミナーでしたが多くの方にご参加いただきました。
北海道胆振東部地震で発生した清田区の液状化のお話なども絡めて、「こんな被害を受ける土地だったなんて聞いていない」と後からトラブルにならぬよう、土地の災害リスクは隠さず事前にお伝えしましょうとお話されていました。
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講師の方々から「端折りすぎ!」とツッコミが入りそうなくらい簡潔にまとめましたが、地盤について学びまくった2日間のレポートでした。
これから家を建てようと考えている方は、まずは建築場所の地盤や災害リスクについて、ハザードマップを調べたり施工業者に自分から聞いてみるなどしてみましょう。
待っているだけでは、もしかしたら誰も地盤リスクについて教えてくれないままかもしれません。
また、新築の場合は地盤調査は実質義務となっているものの、中古住宅に関しては全く地盤に対してのリスクヘッジがなされていません。
中古住宅のホームインスペクション(住宅診断)などの建物調査を多く実施している北工房(さくら事務所北海道)としては、中古住宅購入者に建物の不具合などだけでなく、地盤リスクをどのようにして伝えるかが今後の大きな課題のひとつだと感じました。
千葉さん、曽根さん、ご参加くださった皆さま、この度はありがとうございました。