今朝は池川クリニック院長・池川 明先生のお話です。
胎内記憶について語る子どもたち
「おなかの中は暗くて、でもあったかくて、泳いでたんだ。
早くママにあいたいと思ってた」 ──これはある2歳の男の子の言葉です。
私は、産婦人科医として多くのお産と関わり合う中で、
母親のお腹の中にいた時のことを覚えている子どもがいることに気づき、
大変興味を覚えるようになりました。
そこで、私の医院の患者さんや知り合いにお願いして
この「胎内記憶」についてのアンケートを取り始めました。
多くの幼稚園、保育園の協力もいただいて、
最終的には3500名以上のアンケート調査を行うことができました。
その結果、約3割の子どもに胎内記憶があるということが確認できたのです。
母親の問いかけに応じて、子どもたちはいろいろなことをしゃべります。
その内容は本当に不思議でたくさんの発見があります。
おなかの中は温かかった、暗かったと言う子。
おなかの中で寝ていた、泳いでいたと言う子。
「包丁が入ってきて足を掴まれて引きずり出された」などと、
帝王切開で生まれた際の記憶を語る子もいます。
また中には、受精前の精子の記憶や、
結婚前の父親や母親を見たという記憶を持つ子までいます。
こうした一見不可解に思われる「胎内記憶」や「おなかに入る前の記憶」は、実はとても大切なことを私たちに示唆しているのです。
一つは、胎児にも人格がある、ということです。
赤ちゃんはおなかの中にいる時からちゃんと意識があり、
外の世界の様子を見たり聞いたりしているのです。
それから、赤ちゃんは母親を選んでくる、
ということも読み取ることができます。
「パパとママを選んだんだよ」
「お母さんがさみしそうな顔してたから笑ってほしくて来たんだ」
──こんなことを言う子どもが実にたくさんいるのです。
私は、母親がこのような事実を知れば、赤ちゃんに対する愛情が増し、
その後の子育てにもよい影響を与えることになるだろうと考えています。
いま問題になっている赤ちゃんへの虐待や育児不安というのは、
一人の人間として赤ちゃんの存在を認めていないことが、大きな要因だと思います。
セックスをしたらたまたま生まれてきただけで、
あたかもペットのように赤ちゃんを捉えている人が多いのです。
そういう母親に、胎内記憶の話を通じて、赤ちゃんにも人格がある、
赤ちゃんは自分たちを選んできた、ということを認識してもらうと、
子どもに対する接し方が一変し、子育てが楽しくなった、楽になったとおっしゃいます。
とにかく、赤ちゃんの存在そのものを認めて尊重してあげるということが、
お産や子育てにおいて何よりも大切なことなのです。
「お母さんを選んで生まれてきた 」
おなかの中の記憶については、科学的に証明されているわけではないので、
「本当なの?」と半信半疑の方も少なくありません。
たしかにすべてが真実だと断定はできませんが、
私は、胎内記憶が正しいかどうかということよりも、
そのことを通じてお産や子育てを前向きに変えていくことのほうが
大切なのではないかと思うのです。
胎内記憶というものに気づいてからは、
私自身のお産への取り組み方もずいぶんと変わりました。
以前は赤ちゃんが無事に生きて生まれることが目標で、早く異常を見つけよう、早く処置をしようということばかりに意識が向いていました。
そして、点滴をしたり吸引分娩をしたり、必要以上にお産に手を加えていました。
しかしこれは赤ちゃんにとっては大きな負担なのです。
実際、吸引分娩を行って出てきた赤ちゃんが、
こちらをにらんで怒っているように見えることもあります。
いまでは極力自然出産を心がけています。
これまでの経験から、赤ちゃんは本来何も手を加えなくても無事に
生まれてくるものだということを実感しています。
自然出産した赤ちゃんは、本当にいい顔をしているのです。
ただし、私は自然出産がすべてだと考えているわけではありません。
人それぞれに事情があり、いろいろなお産の形があります。
理想通りのお産ができなくても、母親は自分を責める必要はないのです。
大切なのは、お産の方法そのものよりも、お産を通じて赤ちゃんとのつながりを感じ取り、
赤ちゃんに対する愛情をしっかりと育むことなのです。
胎内記憶や自然出産に取り組み始めてから、私は「人生の目的」というものを
深く考えさせられるようになりました。
「お母さんを選んできた」と語る子どもや、
お産や子育てを通じて成長していく親の姿を見ていると、
子どもというのは親の役に立つことを願って生まれてくることが実感できます。
人が生まれてくるのは、結局、それぞれが何らかの形で
人の役に立つためだろうと考えるに至りました。
これは流産や死産の場合でも同じで、赤ちゃんは亡くなることによって
親や周囲の人たちに何らかの温かいメッセージを残し、
人間的な成長を促しているのだと私は信じています。
胎内記憶を知ることによって、人の気持ちは大きく変わります。
そして、一人でも多くの人の気持ちが変わることによって社会が変わり、
日本が変わると考えています。
私は、胎内記憶を調査することにより、実に多くのことに気づかされました。
この気づきをさらにたくさんの方々と共有できればと思っています。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます
今朝は小池龍之介さんさんの著書よりご紹介します。
薬学博士で東京大学大学院薬学系研究科準教授・池谷祐二先生が行った
「ペンをくわえる」という実験です。
笑顔を作ると脳が活性化して楽しくなる 。
ペンを加える場合、
先端を唇に入れて縦にくわえる方法と、イーッと横にくわえる方法があって、
この二つの方法でペンを口にくわえながら、漫画の面白さに点数をつけるという実験をしました。
同じ漫画を読んでいるのに、
縦にくわえて読んだ場合の漫画の面白さの平均点は4.7ぐらい。
ところが、横にイーッとくわえて読んだ場合の平均点は6.6ぐらいに上がるのです。
イーッと横にくわえると、口角が上がりますが、その時の表情筋の使い方が笑顔と似ている、これがポイントのようです。
このことから、強制的に笑顔をつくらされても、自分が見ているものが楽しく感じられるということがわかったのでした。
このペンを横にくわえた時の脳の反応を調べると、脳の快楽を感じる「報酬系」というところが活性化していて、ドーパミンという物質の神経回路が活動を始めているのではないかという根拠が得られたのです。
口角をイーッと上げるだけで本当に楽しくなるのだということが、脳回路レベルでも証明されたのです。
作った笑顔でも楽しさの検出力が上がる
さらに面白い実験をしています。
大きな紙に「机」とか「コップ」とか「本」など単語をたくさん書いておきます。
その中に「幸せ」とか「喜び」などのポジティブな言葉も入れておいて、ポジティブな言葉を探し出す実験です。
言葉がたくさんあるので探すのに時間がかかるのですが、ペンをイーッと横にくわえて探すと、平均的により短い時間でポジティブな言葉を探し出せたのです。
これは、笑顔作るだけで、自分が見ているものが面白くなるだけなく、目の前にあるものの中から、美しく感じられることを見つけ出す「検出力」も上がるということです。
しかも、それが身体でコントロールできるというのが面白いのです。
「考えない練習」
小池龍之介さん
小学館出版より。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます
今朝は小田真嘉さんの著書よりご紹介します。
普段話している「言葉」を変えれば、考え方が変わり、行動が変わり、人生が変わっていくというものです。
では、言葉は脳にどれくらいの影響を与えているのでしょう?
それは、
「言葉をいわれた人への効果が3割」
そして、
「言葉をいった人への効果が7割」
たとえば、あなたが誰かに「いつもお元気ですね」といわれて、「ありがとうございます」と、その言葉を受けとったとき、あなたは「元気」という言葉の持つエネルギーを30%もらえます。
けれど、あなたが誰かに「お元気ですね」というと、あなたは「元気」という言葉の持つエネルギーを70%もらえるのです。
つまり、あなたは、相手から「元気ですね」といわれることで「30%の元気」を得られますが、相手に「元気ですね」といえば、「70%の元気」を得ることができます。
より元気な自分になるためには、「元気ですね」といわれるよりも、「元気ですね」と誰かにいったほうが、2倍以上も効果的なのです。
この「言葉の効果」は、効果テキメンな分、使い方を間違えると大変なことになります。
それは、「プラス」の言葉も「マイナス」の言葉も同じように作用してしまうからです。
たとえば、「あなたにはその夢はムリよ」とか「あなたにそんなことは絶対できない」と誰かにいった場合を考えてみましょう。
その言葉を受けた相手には「ムリ」「できない」というエネルギーが30%伝わるのに対して、その言葉を口にしたあなたにはそのエネルギーが70%も伝わるのです。
つまり、「あなたにはその夢はムリよ」といえばいうほど、自分に対して「ムリ、できない」といっていることになります。しかも、そのパワーは誰かにいわれたときの2倍以上も強力なのです。
マイナスの言葉をいえばいうほど、マイナスのエネルギーが自分にしみ込んでいきます。これでは、幸運が遠ざかるだけです。
人のいいところを見つけて、ほめてあげましょう。
「あなたなら、できると思うよ」
「あなたのいいところは、○○よね」
他人の長所を探すほど、自分の長所が見つかります。
そして、自分の長所が見えれば見えるほど、他人の長所がさらに、見えてくるのです。
人のいいところを見つけて、それを口にすることで、いいエネルギーがあなたにも伝わります。
相手の中に宝物を探せば探すほど、自分の中にある宝物が見つかります。
そして、あなたの中の宝物が輝きだすと、幸運が次々とよってくるようになるのです。
「幸運がやってくる3つの法則」
小田真嘉さん
三笠書房より。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます