目の前のものを宝物にするか、つまらないものにするかは・・・ | 北風家のおやじのブログ

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今朝は宗教評論家ひろさちやさんの講演録よりご紹介します。



『舌切りすずめ』という話がありますね。

おじいさんが大事に買っていたスズメが、おじいさんの留守中、

おばあさんの作った洗濯のりを舐めて、

それに怒ったおばあさんがスズメの舌を切った

というお話です。

その後、おじいさんがスズメのお宿を訪ねたら、

ご馳走を食べさせてもらって、帰りにお土産をくれたんです。

「大きなつづらと小さなつづら、どっちがいいですか?」

おじいさんは小さいつづらを選んで、帰りました。

帰って中をあけると、宝物が入っていた。

それを見たおばあさんもスズメのお宿を訪ねました。
たくさんご馳走になり、帰りに、

「大きなつづらと小さなつづら、どっちがいい?」と聞かれ、

おばあさんは、大きい方を選びました。

帰る途中、中を開けたら、化け物が入っていた

というお話です。


もし、おばあさんが小さい方を持って帰ったら、

中に何が入っていたと思いますか?

おじいさんが、大きい方を持っていったらどうでしょうか?

私の女房は、

「おばあさんが小さい方を持って帰ったら、

やっぱり化け物が入っていて、

おじいさんの方はやっぱり、宝物が入っている」

っていうんです。


「それじゃあ、おじいさんは大きい方を持って帰った方がよかったのに、

あんな小さいほうを持って帰るなんて、おじいさんはバカかっていう、

そんな話になりますよ」


女房はいいました。

「あぁ!そうですね。

それじゃあ、おばあさんが小さい方を持って帰れば宝物が入ってて、

おじいさんが大きい方を持って帰ったら化け物が入っていた」

といいました。

また私はいってやりました。

「すずめの舌を切ったのはおばあさんでしょう。

そのおばあさんに宝物をやって、

親切なおじいさんに化け物をやってどうする?」って。

そこで女房は気を利かせて、

「わかりました。

スズメは人間の心が読めたんです。

だから、おじいさんは小さい方を持って帰る。

おばあさんは大きい方を持って帰ると、 、

あらかじめわかっていたんですよ。」

それを聴いてまた、私はいいました(笑)

「人間の心を読めるスズメがなんで洗濯のりを舐めて、舌を切られるんだ」と。
で、正解を教えました。

「あれは、おじいさんの時も、おばあさんの時も、

両方のつづらとも宝物が入っていたんだ」

おばあさんも本当は宝物をもらっていたんです。

でも欲張りなものだから、
「もっといいものがほしい」と思う、その心が

「なんだ。こんなものしかくれないのか」

ということで、化け物にしちゃったんです。

欲張りだと、お子さんが算数で90点の答案用紙を持って帰っても、

「なんで100点じゃないんだ!」って、怒るんです。

でも、おじいさんみたいな人は、

お子さんが70点とって帰ってきたら、

「がんばったねぇ」

と褒めてあげられるわけです。

おばあさんみたいな人は、
「どうせ平均点は80点じゃないの」っていうんです。

「目の前のものを宝物にするか、つまらないものにするか、皆さんの心次第なんですね。

本当は、みんな宝物なんですよ。目の前のものを宝物にするか、つまらないものにするか、皆さんの心次第なんですね。

本当は、みんな宝物なんですよ」

(ひろ さちや さん)