こんなにうれしいことはない | 「きたえちご米店」の店長 高崎美由貴のブログ

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金助農業㈱での農作業報告や農政のこと。それと、子育てを通して思う教育のこと。興味のおもむくままに行動する私の日常と感じたことを綴ります。

先日、下越地区中学校柔道大会があった。

中学校の部活の大会。

 

中3の子たちにとっては引退試合となる大会。

勝ち進めれば、下越→県→北信越→全国というもの。

 

柔道のかかわりは長く、

長男が4年生の時にみんなで近くのスポーツ少年団の柔道の教室に入り、

かれこれ10年近く。

長男は4年生から中、高と柔道を続け、

次男も1年生から中、高と柔道を続けている。

三男も幼児のころから続けて、今、中学一年生。

 

長女も幼児のころから続けて、小学校の6年間と中1の秋まで続けていた。

理由はさまざまあったのだが、辞めてしまった。

私も仕方が無いと思っていたし、

続けることを無理強いすることも無かった。

 

これまでも、初段だけ取らないか?とか、

マネージャーとして関わらないか?とか、

何度かお誘いをいただいていたが、首を縦に振ることはなく、かたくなだった。

私ももう柔道をやることはないんだろうなぁと漠然と思っていた。

 

ところが、

1年半の何もしない日々を過ごして、この春、中学3年生の4月、

柔道部に復帰した。

きっかけは新入生の勧誘だった。

長年一緒に柔道をしてきた仲間が多い柔道部、

女子部員が入らないので、何とか長女に入ってもらって、

女子を勧誘しようという魂胆。

元々仲良しだったけれど、柔道部を辞めて疎遠になっていた仲間から声をかけてもらい、

はじめはそんな気さらさらなかったようだったけれど、

しつこく声をかけてもらい、じゃあいいよといって柔道部に再入部した。

その甲斐もなく女子の新入部員は入らなかったが、

ダイエットにもなるし、体動かすきっかけになればいいやと。

復帰する条件として、「試合に出ない」ということを約束してもらって。

 

元々体を動かすのが好きなので、体力消耗しながらもどこか楽しそう。

帰宅部で家に帰ってた時もそれなりに家のことをしてくれたりしたので、

私はそれでもいいと思っていたが、

柔道部に入って明らかに生き生きしてる。

 

練習に参加している様子も以前と全然違う。

どこかいやいややってた時とは違って楽しそう。

スポ少の練習も小学生の女の子が何人かいて、彼女たちに会うのも楽しいよう。

 

乱取りやらしているうちに、徐々に自信が付き、

試合に出るかどうするかという話になった。

 

よその中学校には長年やってきた強い子もいるし、

その階級は絶対嫌だというので、

人数の少ない階級を狙ってエントリーすることになった。

もちろん体重の制限はある。

あわよくば県大会も行けそうなところを狙って。

5人中4人が県大会に進めるという好条件の階級に出ることになった。

 

これまで試合にほぼ出てこなかったので、

トーナメントも不利な場所。

でも、1つ勝てば県大会に進める。

せっかく柔道着も新調したわけだし、県大会に進めるといいなぁとは思っていたが、

それもプレッシャーになったのか、

直前の練習では「技が決まらない」と泣いてしまうことも。

 

とにかく、私は、この試合でしっかり柔道をして、

柔道人生をうまく終えてくれれば良いと思ってた。

それが地区大会で終わろうと、

県大会で終わろうと、どうでもいい。

辞めたいで遠ざかってしまった柔道を、

またやり始めて、「私はやり切った。」「楽しかった。」で終わってほしいと。

そうなるには仲間たちがいて、とても条件が良かった。

あの子たちがいなかったらこうはなっていなかった。

本当にありがたい。

復帰して、楽しく柔道できるようになって本当に良かった。

 

だから、私としては目標達成。

 

結果は求めてなかった。(若干の期待はあったけど)

一回戦で負けても、頑張ったよねと声をかけられると思ってた。

 

本当に久しぶりの試合、1年生の時はこの試合出てたんだろうか?

コロナ禍ということもあり、全く覚えていない。

県大会には出てなかったかもな。

 

そして、その試合結果は準優勝。

1つ勝てればいいというところを、

2つ目の第1シードの子にも勝ち、決勝に進むことができた。

普段、男子とばかり乱取りしているので、

男子に比べると戦いやすかったとのこと。

終始攻め続け、二つとも寝技で勝った。

決勝ではパワーで押されて負けてしまったが、大健闘。

 

何より本人が誇らしくて、素晴らしかった。

決勝で負けて悔しがってた。

次は勝ちたいと。

 

いろんなことを経てここにきて、

そして、打ち勝って結果が出た。

言葉にならない感情があふれてきて、

トイレで一人号泣してしまった笑

 

たぶん、他の保護者さんたちからは

「なんで?」

と思われたと思うほど目が真っ赤になってしまった。

 

この結果につながったすべてのことに感謝したい。

ありがとう。