3ヶ月前に観た映画を、今になって書く勇気シリーズ。
頼れるのは、己の記憶のみ。頑張ります。
大人も大好きクレヨンしんちゃんの劇場版である。
第25作目である。
劇場は子供たちでいっぱい。
久々のクレしんに、当方もソワソワ。
映画的な盛り上がりコンテンツが随所に。
たとえば、ロードムービーとして。
旅の途上に、何らかの足枷を持たせると映画は生きてくるという、教科書みたいな展開。
サーカスも用意したりして。
不穏とワクワクの融合といったら大テントだ、鉄板。
そもそも、宇宙人である。
宇宙人ビームで子どもにされた、父ひろしと母みさえ。
2人を救うべく、しんちゃんが大活躍する趣向。
私事ながら最近、アニメにハマっているのですが、良い声だなあと思うと矢島晶子。
ということが頻繁にあり、腰が抜ける。
しんちゃんボイスを担当しながらの、仕事の幅広さに脱帽だ。
父・ひろし役は病気療養中だった藤原啓治に代わり、森川智之。違和感のなさに驚いた。
今回の目玉は、宇宙人シリリ役の沢城みゆきだろう!
ポスターを見ていただくと分かるように、宇宙人シリリの頭部は尻の形をしている。
絵柄の気持ち悪さはどうだ。
ところが、とても愛らしい。さすが、表現力の女神。
しんちゃん映画4作目の橋本昌和監督は、手堅い。
道具立ては破天荒。ながら、もう少し、文字通りハチャメチャが欲しかった気もする。
旅のアレコレは嬉しく。
いいぞ。このまま行ってくれ!
そんな願いもむなしく、落ち着いてしまったのは惜しまれた。
それでも、下品なネタには大いに笑い。
やっぱり人間、ウンコだなと。
オケツだなと。
幾つになっても笑ってしまうなと。
シリーズ通して描かれる親子の情愛も押さえていたりして。
クレしんシリーズはかつて、原恵一監督が大成功してオリジナル映画へと羽ばたいた。
原画担当には、『夜明け告げるルーのうた』の湯浅政明監督もいた。
ここは、才能の宝庫でもある。
日頃、なかなか劇場鑑賞しないカテゴリーだけれども、作り続ける大切さも実感だ。
今回のテーマ曲は当地、秋田県出身の高橋優。
しんちゃん父・野原ひろしは、秋田県出身の設定と知ったばかり。
イオンモールではクレしん展が開催されていたが、行きそびれてしまい、少し後悔。
スクリーン(TOHOフリーパスポート)
2017年・日本
監督・脚本: 橋本昌和
原作: 薄井義人
主題歌: 高橋優
声優キャスト: 矢島晶子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ、沢城みゆき、宮迫博之、蛍原徹、志田未来
※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。