3ヶ月前に観た映画を、今になって書く勇気。
頼れるのは、己の記憶のみ。頑張ります。
コナン・シリーズは読み、観てもいたけれど、それも昔。
劇場版を劇場鑑賞するのは初体験。
今回はどう見ても、大ヒットかるた映画『ちはやふる』に乗っかっている。
よし、いいぞ。
百人一首である。
京都である。
爆弾である。
恋である。
お腹いっぱいになる。よし。
出だしは快調だった。
気がするのだけれど、やがてぼおっとしてくるババアでごめんなさい。
というのも、完全にファンムービーである。
西の高校生探偵・服部と、婚約者とのイチャイチャ。
おそらく、ファンはここに萌える。
当方、蚊帳の外。
うむ。
これは観客としてダメなパターン。ファンの皆さま、ごめんなさい。
声優レギュラー陣による、安心のコナン劇。
先般、25年ぶりの続編で話題の『ツイン・ピークス』を観ていたら、美女子高校生の吹き替えを高山みなみが担当しており。
「どうしてやったの!?」という問いかけが、コナンにしか聞こえない問題が発生。
大いに楽しかった。話が逸れた、すみません。
服部平次役の堀川りょうのセリフに、周囲の女子が色めき立つ事案が発生。
毛利小五郎役が小山力也になってから、もう8年が経つという驚き。
静野孔文監督は、コナン作品をずっと担当。
きっと、ツボを心得ていらっしゃるのだろう、評判も上々。
京の紅葉の色彩も、爆発の衝撃動画も美しい。
シリーズ物を観る際には、当たり前ながら、関係性が分かっている方が楽しめる。
今回は殊に、そのタイプだった様子。
近年のコナンにはすっかり門外漢となっている当方、大敗北。
ぼんやりしていると、爆発音でハッとする。
大好き小野大輔の声が聞こえて、ハッとする。
それでも、服部平次の勇ましさには胸がキュウウンとなった。
客席に女子が多い理由もよく分かる。
クライマックスは、ぃやいやそれは無理だろう的なアクションで目が覚める勢い。
バイクのポテンシャルが凄いのだ。
ところで、久しぶりに見た毛利蘭の髪の毛が、凶器に近い尖り具合であった。
うっかり人に刺さってしまわないかとドキドキする。
と、こうしてみると、コナンの影が薄い。
脇役に徹するという老練さも身に付けたのならば、もう、小さいままでもいいのかもしれないな、コナンよ。
スクリーン(TOHOフリーパスポート)
2017年・日本
監督: 静野孔文
原作: 青山剛昌
主題歌: 倉木麻衣
声優キャスト: 高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、堀川りょう、宮村優子、緒方賢一、岩居由紀子、高木渉、大谷育江、林原めぐみ、宮川大輔、吉岡里帆、ゆきのさつき
※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。