新海誠作品をイッキ見するシリーズその2。
続いては、パラレルワールド。
青森が舞台で、風景は現実感しかない。
だのに、物語は壮大。
第二次世界大戦後、日本が分断されていたらという、もう一つの現代。
日常から始まり、科学小説化していく。
主演声優を務める吉岡秀隆はアニメになっても、黒板純そのもの。
景色や、多用されるモノローグとあいまって、『北の国から』を観ている気持ちに。
その友人の声が素敵なのだけれど、萩原聖人だった。
なるほど!ナイス萩原!ナイス聖人!声優をやらせたらピカイチ俳優。
『君の名は。』に通じる新海誠監督の基本がみっちり詰まっていた。
セリフの掛け合いや、ストーリーの組み立ても。
予算の少なさも思わせるけれど、映像は美しい。
スペクタクルに至るまでのじっくり時間は、まるでテレビドラマのよう。
ここでもまた、恋人たちの距離が鍵。
dtv
『雲の向こう、約束の場所』
The Place Promised in Our Early Days
2004年・日本
監督・脚本・原作: 新海誠
制作: コミックス・ウェーブ・フィルム
出演: 吉岡秀隆、萩原聖人、南里侑香、石塚運昇、井上和彦、水野理紗、中川里江
※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。