高速ばあば

『高速ばぁば』 2012年・日本 


うっかり、外出中にスマホで鑑賞してしまい、翌日から速度制限を食らった思い出の1本。怖い。
鑑賞したのは4月だった。
当記事、ここから記憶力との闘いに突入。ごめんなさい。

チープ予算のホラー。
タイトルにあるように、あの都市伝説が元ネタ。
婆さんが猛烈に高速で、ラグビー・スコットランド代表並みの馬脚で追いかけてくる、というアレだ。

全編を通して、漲る手作り感。
頑張るシニア層。

問題の「ばぁば」は速い。高速だ。
ほぼ、見えない。
うむ。
忍者にも近く、分身の術的に姿がブレる。
なので、鑑賞からしばらく経った今、覚えているのは婆さんがぼおっと突っ立っている姿だ。


内藤瑛亮監督は近年、『先生を流産させる会』を撮った方。
良作ドラマ『悪霊病棟』の監督でもあり、ロケ地も同じ病院であった。何やら、嬉しい。
『悪霊病棟』の夏帆は素晴らしかったけれど、今回は演出が緩め。

美少女・未来穂香が主演なので、お得感。
ホラーに美少女は必須だ。ありがとうございます。

ナゼ出演を受けたのか、岡田義徳が登場。
この人がいなければ、途中リタイアもあり得た。ありがとうございます。

そして、ばぁば役・小野敦子さんの頑張りに目を剥く。


この先に何かあるんじゃないかと思わせ続ける、いわゆる、罪深い物件。
まさに、チープホラーの王道。
とにかく何が起ころうとも、出演者一同がローテンションでシビれる。

婆さんの呪いで惨劇も起こるのだけれど、イチバン印象に残っているのは、婆さんの赤い着物だ。
年寄りになると派手な着衣を好み始める、というのは本当だなと思う。

ある意味、『高速ばぁば』は高齢化社会における映画キャスティングへの提言かもしれない。
シニア達がこんなにも生き生きとしているからだ。
死んでいる役なのに・・・



映画 Gyao!



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