・世間で言われてることは真実も多し
山下は筆者が就職して最初の赴任地にいた課長です。印象は......。何か変な雰囲気。というか、その部署内が微妙な空気感。う~む、役所って、こんな感じ?.......。山下に戻ろう。こいつ、廊下ですれ違う時に挨拶してもほぼ反応なし。他の職員には声を掛けても、こっちは無視。新人イビリかな?と思って様子を見ることにしたが、どうも嫌われているらしい。少なくとも胸に一物あるようだ。筆者が書類を作成中、視線を感じてフト、目を上げると、コイツがジッと上目遣いにこちらを監視している。こんなことは屡々......。他の係長たちも同じ感じで筆者を無視。
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何か月か経って、係の上席の藤島というクソ下種(此奴に関しては後に触れるので、お楽しみに)が、筆者に打ち明けた。それによると、どうも課長は筆者を漁政係に配属したかったようだ。ところが、柄が悪くて押しが強い“ヤクザ公務員”の中島に“取られて”しまったという。振興計画係が人員が足りないということで、ここの係長である中島がゴロついて横取りしたらしい。結果、筆者はこの係に配属されたということに。これが不幸の始まりだった.......。中島は漁家出身で、水産高校卒で入庁した。気性は荒く些細なことで怒り狂うので、上司の課長も遠慮して及び腰で接していた。山下は北大水産学部出であるが、柄の悪い高卒には弱いのである。
まあ、人間そんなもの。強い奴に弱く、弱い奴には強い。殆どはどうしようもない存在......。人間誰しもクソ下種といえるが、山下はその度合いが強かったということ。こいつ、中島が怖くて何も言えないので、筆者へ苛立ちを向けていたのだろう。決済を貰いに行ったら、そんなの知らないだとか、係長に聞けだとか、不愛想極まりない。同じ下宿の別の部署にいる人に聞いたら、うちの課長はもっと気さくで話しやすいとのこと。アンタのところは問題あり?という返事。山下の性格が気難しくて腰抜けなのと、筆者への八つ当たりが重なったようだ。水産係長の新井氏も山下に虐められて病気となり、しばらく入院してたが、転勤先ではすっかり元気になったらしい。ああ、陰湿、陰険。筆者は何も悪くない。
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筆者の採用に纏わる経緯にはどんなゴタゴタがあっても「漏れにはそんなの関係ねえ~。」ですよ。ただ、頭にくるのはこのキチ害藤島があたかも筆者にその責任があるように言ったことである。そんなアホな!そんなこと知ったこっちゃない。キチ害藤は「そりゃあ、そうだけどよう、お前が悪い!」なーるほど、立場の弱い新人のせいかあ~~~~。ああ、役人はやっぱりクソ人種。納税者は人間のクズを税金で養っているのである。断っておくが、窓口業務とか病院、消防のような住民と接する現場では今は変な人材はほぼ淘汰されたらしい。
昔は、(女職員も含めて)クソ野郎がかなり多くて苦情電話が鳴りやまず、という時代もあったが、改善されたのである。しかし、住民とは直接の接触のない研究職とかそんな部署は他の所も含めて旧態依然としているのである。
筆者が子供の頃、周囲から流れてくる噂、役所関係の悪い噂は本当だったのだ(少なくともこの件に関しては)。