寂しさから・・ | 貴照良日

貴照良日

鑑定歴32年。当初は、熊本中心地のカフェで鑑定。下通り,上通り,新市街に交通センター(現:サクラマチ)のcafeで待ち合わせをして鑑定していた時代。熊本を拠点とし、国内外の方のリモート鑑定も行ってます。鑑定50,000人以上になり、その独自流の統計から「貴照鑑定」を確立

以前のブログで・・

 

ひまわり食堂の事を書いた時に、

重ねて・・

天の川のスタッフさんの事を書かせてもらいました。

長いけど・・ちょっと読んで欲しいです。

四十九日をむかえ・・・その意味

 

 

そこの書いておりました一部がこちらです。

 

毎日一緒(知的障害の妹)だから・・ののしるだけでなく、

手もでてしまったことが何度もあった。

そんな自分(STAFF)が嫌になることが、

毎回だったと語ってくれました。

癌で闘病中・・

話すことは、

妹さんの事と・・・

親せきの伯母様たちに迷惑をかけてしまって・・

申し訳ない・・

申し訳ない・・・と

そんな話ばかりでした。

 

昔の想い出話よりも、

知的障害の妹の管理が出来ず、

親の期待どおり、妹のことが出来ず・・・

後悔ばかりです。

 

私がこのSTAFFさんの病状が悪化して・・

病院に行きなさいといったところ・・

 

「病院に行く、お金がないんです」とのこと。

 

ご両親が亡くなられて・・・

確かに、知的障害の妹さんとず~と一緒だと

働けないし・・

 

お金は減るばかり・・

 

ところが、彼女が言うには・・

 

本当は、親が残してくれたお金を

大事に使えばよかったんだけど・・

 

無駄なことにも使ってしまったと。

 

上記に書きました、前回のブログで彼女の気持ちを書きましたが、

 

妹さんが言うことを聞いてくれないと・・

ののしるだけでなく、手が出てしまい・・

自分でも、どうやって妹と接すれば良いのか?

 

ずっと両親が妹の面倒をみて・・

自分は、いつかはこうやって面倒を親とバトンタッチして

みなければいけないと思っていましたが、

 

簡単なことではなく、

ストレスに感じることもあり・・

 

ふと・・ある日、

お洋服屋さんで・・手にした1着を試着したら・・

「とってもお似合いですね~~」(*^。^*)と

 

優しい言葉をかけてもらい・・

「自分の事を見て・・ほめて貰えた~~」と

 

その「お似合いですね~~」と声をかけてもらうことが

こんなに嬉しい言葉なのかと・・

 

その後、

 

本当はお洋服が欲しいのではなく、

そのブティックに行くと

店員さんに褒められ・・

その服を着ている自分を・・見た人が

とても高級だから・・「凄いですね~~」と言ってくれて・・

 

 

「私は、ずっと寂しかったんです。

妹のことで、大変な思いを両親がしているから

ワガママを言ってはいけない、贅沢をしてはいけない・・

ずっと我慢してきたんだと思います。

なので、店員さんに・・

自分だけをみてもらって

ほめてもらうことが、こんなにも嬉しいことだと感じたことがなく、

その言葉をもらいに、ブティックに足を運んでしまったんだと・・

私は、お金を妹のためにだけでなく、自分の贅沢に使ったことを

親に申し訳なく・・今更反省してもお金も体力もないんですけどね・・」

 

それで・・

病院代までなくなり・・

最後の方は、

通院も出来なくなっていたんです。

 

助けて下さいと親戚や友人に言えなかったのも

我慢の訓練がされすぎていたからでしょう。

 

私の方から病院代を出すから

病院に行って・・とお願いをしてやっと病院に行ったけど・・

 

その時には、末期

 

STAFFさんに・・

天の川で働いているときに・・

天の川のスタッフさんたちで

声をかけて、、、

寂しくないようにしてあげるから・・

心…豊かになろうね・・と語り・・・

 

その後、ホスピスでは

天の川のスタッフさんは、打ち合わせをしたかのように

毎日、順番でお見舞いに行き・・

 

亡くなったあとも・・

葬儀をされないとのご親族のお考えだったので

 

私たち、天の川のスタッフは

天の川の2階の和室にお仏壇を用意して

毎日、毎日御線香を灯し・・

 

 

 

そして、先日の四十九日をみんなで

お坊さんにもお越しいただいて

お見送りしました。

 

我慢ばかりを教えちゃだめなんですよね。

人に助けを求める勇気も

学ばないと・・・

 

親御さんは、お金を残しておけば、何とかなると思っていたことでしょう。

しかし、そのお金があったことで、本人は使ってはいけないと思いながら

使ってしまい、二重の苦しみで辛そうでした。

 

 

亡くなられたこのSTAFFのご親族様にどうしてもお伝えしたい・・

 

最後まで、最後まで・・

親せきのおばちゃんたちには

この病状や状況を話さないで欲しいと・・

 

迷惑をかけたくないから・・・

迷惑だけは、かけてはいけないから・・と。

 

亡くなる寸前まで・・

このように彼女は申しておりました。