2015年を振り返って・・・ | 貴照良日

貴照良日

鑑定歴32年。当初は、熊本中心地のカフェで鑑定。下通り,上通り,新市街に交通センター(現:サクラマチ)のcafeで待ち合わせをして鑑定していた時代。熊本を拠点とし、国内外の方のリモート鑑定も行ってます。鑑定50,000人以上になり、その独自流の統計から「貴照鑑定」を確立

2015年の今年は・・
未来に向けてのやるべきこと大切なつながりなどを
すっごく感じさせていただいた1年でした。

人様のお話を伺えることは大変ありがたいことで、
自分の仕事は、感謝のお仕事と感じております。

最愛の父とのお別れの年2015年

今まで、この父への思いが沢山有り過ぎていつか・・1冊の本になるんじゃないかと
思えるほど・・教えられたことが沢山でした。

あるノーベル賞の学者さんがおっしゃっていました・・
金を残すは人の下、事業を残すは人の中、人を残すは人の上。

一般的には、
 
「財を残すは下。されど財なくんば事業保ち難く。
事業を残すは中。
事業なくんば人育ち難し。
人を残すは上なり。」
という文言で伝わっているようです。

この言葉・・
母のために
母の老後を考え住みやすい家にするために、エレベーターを据え付け
さらに、階段も中段をつけるなど母が生活しやすい家に手を加えた父の思いある家。

なによりも、父が亡くなってから母の生活は・・
自分で電気配線が出来るように教育されていて・・
大工仕事が出来るように教育されていて・・
自分で考えるように教育されていて・・

父は母と生活しながら・・
母に「自分一人になっても生活できるように何でも自分で考えて
自分でするように心掛けろ
」と言われ・・
通常、夫がするようなことも母は最近は当たり前にさせられる~~
と文句を言っておりましたが、

今では、なんでも自分で出来る高齢の母

財はなくとも・・知恵を母に残してくれた父。
事業じゃないけど・・生活環境を残してくれた父。


自分も振り返り・・・

今の自分があるのも、この父からの教育がとっても影響しています。

常に、壁にぶつかれば・・どうしたら乗り越えられるのか?を考えろ!!
何故・・○○になってしまったんだろう・・と過ぎたことをくよくよするな!!
失敗した己の愚かさを反省し、改善できるまで悩め!!
と言われて育ってきた私。

母も、私も・・そして息子も・・
この父に生きる教育を受けてきたことを・・感じております。

そんな父を最後の最後まで・・
看取ることができたのも・・

生前父が、「自分が思ってしたいことはすればいい!!」と言われてきた・・私

私は、甘えることのできなかった父に・・
最後は抱きつくんだ!!。娘にしてくれた感謝を思いっきり親孝行するんだ!!と
決めていた・・このことは絶対にさせてもらおう!!って思ってあの介護が出来たと思います。

入院中の父に、何かしてほしいことない?と聞き・・
最後の想い出旅行がしたいとのことで、病院から1日抜け出して・・
天草から熊本市内・・熊本城と今まで見てきた熊本を見学して・・
家族そろって・・外食もして・・1日家に戻って・・食べたいものを全て
ビール飲んで想い出話大会。(笑)

翌日病院に戻る時に・・
最後に食べたいものがあると言われ・・
真夏の8月だと言うのに・・
ぜんざい」を食べたい!!とのこと。

病院に戻ったら・・俺はもう外にでることがないんだろうな~~と
ちょっと寂しそうで・・
病院に戻る途中・・ぜんざいを扱っているお店を思い出し・・
行ってみたところ・・時間的に閉店時間。

ところが・・まだ中に人の気配・・
思い切って、鍵が閉まっているドアをたたいて・・
間もなく命がなくなる父に、最後の「ぜんざい」を食べさててくださいませんか?と
頼んだところ快くOK。

車から降りられない状態の父だったので・・
車中で食べさてもらいました。

もっぱんさん・・その節は有難うございました。
これが最後に一緒に食べた「ぜんざい」 

そして、病院に戻った父が・・やっぱり最後は家に戻りたいとのことで
翌週から、自宅療養に入り・・・熊本⇔天草の往復の日々・介護をさてもらい・・
もう・・命も厳しそう・・と言うことで・・

何か、もっとしてほしいことはないか?と聞いたら・・
私が父の子供になった初めてのお正月の時の写真を・・
シャボン玉の中に・・そして私の口からもシャボン玉を飛ばす・・
写真を亡くなる時に抱きしめて逝きたい
と言われ・・

最後の願いを叶えて・・この写真を抱きかかえて・・骨になっていきました。



これが完成するまで・・とにかく生きていてね・・生きていてね・・と
声をかけながら・・何とか・・目を閉じるまでに間に合って・・
合成して作ったのですが・・イメージ通りにできたみたい(*^。^*)

「あ~~これだよ!この写真は素晴らしい・・」って笑顔の父。

今年1年は、父への感謝を精一杯させてもらった1年でした。

来年からは、本来のお仕事と家族のために・・頑張ります。

今日は、仕事納めです。