昨日は、私のお友達の「葵ちゃん」に事務所にお越しいただきました。
葵ちゃんは、3歳の時から聴覚障害で、まったく耳が聞こえません。
言葉も、練習に練習を重ね、一見普通に話せるくらいすごいのですよ~。
お話を聞いていて・・・私考えちゃったんです。
これが普通なのかもしれません。
大人になった時に、健聴者の中で生活するということで、
普通の学校に通ったそうです。
中学校に入ったくらいから・・・手話を学びはじめたと・・・。
ろう者のお友達との会話は、手話。
しかも・・・私たちが使っている日本語の文法ではない手話。
単語だけで、会話するので・・わかりやすいそうです。
しかし・・・
私たちがテレビなどで見ている手話は、日本語の文法になっていることがほとんどです。
私が、今まで手話の通訳ライブを企画し行ってきましたが、
原田真二さんの普段歌っている歌詞を、ろう者の方がわかるように、言葉も文法も変換して
新しい歌詞を作って行っています。
ところが・・・世間で行っている手話のライブは、日本語をそのまま手話にしているんですね。
私が今までやってきたライブでは、このように言葉と文法を変換します。
みなさんがよく知っている原田真二さんのてぃーんずぶるーすの歌詞です。
誰も知っちゃいないさ 若さ
みんな/知らない/だろ? 若い/意味
それがこんなこわれやすいものだと
心/壊れる/易い/心配
僕は愛に背中向ける
僕/愛/要らない/無視
伏せ目がちなジェームス・ディーンまねながら
映画/カッコイイ/男/同じ/真似
それが僕のぶるーす
それ/僕/生き方
みてください・・・こんなに歌詞が違うんですよ。
ところが・・・私が今まで観てきた、手話コンサートは、歌詞にそのまま手話を付けている。
これって・・・健聴者の手話の練習になっているのか?
いや、ろう者というより、難聴者や中途聴覚障害者の方のためにはなっていると思います。
しかし、手話って・・・誰のためにできたの?って私は考えました。
そこで、手話はろう者のためであり、ろう者の方々の言葉であり、
私たちがろう者の気持ちやろう者とともに生きていきたいと思うのであれば、
ろう者が使われる手話を覚えるのが必要と考えました。
弊社が企画する手話は、こころおとの代表の武井さんが、コーダ(両親がろう者)であることから
生まれた時から手話の生活。そこで、彼はろう者の手話から覚えておとなになった健聴者です。その武井さんと気持ちと考え方が・・ここまでいっしょなのか!!と言うことで、コラボすることになり、今年で4年目になります。弊社は、この「こころおと」の企画をこれからもしていきますが・・・(詳しくはhttp://hand-k.com )
その、ろう者の方々が使っている手話を覚えていきたいとのことで始めた
ろう者の方による手話教室を昨日開催しました。(場所:弊社Hand In Hand K)
こちらが、葵ちゃん先生です。
参加者は・・12名
みんな・・・真剣に覚えるために携帯やデジカメの録画をしっかり・・・
お家で再生して頑張ってくださいね。
やはり・・文法が私たちが使っている流れと逆だったり・・
本当のろう者の気持ちを聞いたり、とってもお勉強になります。
今回で2回目でした。1回目の時は、 葵ちゃん先生もちょっと緊張していましたが、
今回は、とっても和んだ感じで・・早速・・メールが来ました。またお教室したいですと!!
OK!!また、次回しましょうね。
と言うことで、みなさん!!
手話ですが、できればろう者の方々が使っている手話を覚えてください。
葵ちゃん先生もそうでしたが、普通に会話するときに、私たちに合わせて日本語の文法で
会話をしてくれていますが、五体満足の私たちが、ろう者の方々に合わせていく心を持ちましょうよ!!私たちに気を使ってくださっているろう者の方々に、これからは、私たちがろう者の文法を理解して、その文法に合わせたろう者の手話を学んでくださいませ。
もちろん、途中から難聴になられた方には日本語の手話も必要かもしれません。
その中に、このようにろう者が使う手話の文法が上の歌詞のように違うことをしってください。
こころおとの武井さんもおっしゃっていました。まだまだ、手話には私たちが使っている言葉がないものも多く、もっと手話の単語を作っていかなくてはいけないのだと・・・。
昨日、ご参加くださったみなさん・・お疲れ様でした!!
いやいや・・・ピース
皆さんも、ろう者の方々が使う文法の手話を覚えてくださいませ~~。
貴照梨左(きしょう りさ)