滋賀大学女声合唱団OG会② | キウイジュース

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幸せ者の日常…

(←滋賀大学女声合唱団OG会①)


会場に着くと、受付前で同回生のSちゃんYちゃん、1つ上のM先輩K先輩に会いました。

もちろん、合唱団AUGで一緒に歌っている(前記事参照 )MさんNさんとも出会えました。


入り口付近で顧問のA先生に挨拶をすると、

「昨日あなた、四条通り歩いてなかった?」

と言われてびっくり!!ハイ、歩いてました。

知り合いの息子さん(日本画を勉強されている)が、お仲間と一緒に四条河原町のギャラリーで展覧会をされていたので、合唱の練習前に立ち寄ったのです。

「独特の雰囲気があるからすぐわかったんだけど声を掛けそびれたもんで。やっぱりそうか。」と!

先生はいつも私のことを「独特の雰囲気(オーラ)がある」とかいろいろおっしゃいます。(過去ログ参照

誰かの心に「目立って」「際だって」いられるのは、とても幸せなことで、感謝しています。


指揮者のK先生もお元気そうで、懐かしくて、心が高揚してきたところに、遅れて入ってこられた方を見てびっくり!いえいえ、びっくりするのはおかしいのですが、同僚のSさんです。

互いに「滋賀大女声の出身なんだー」とお話したのは、今の職場に同時に転勤してきた7年前のこと。それからももちろん親しくさせていただいているのですが、今回は、「懐かしい顔に会える!」ということにばかり気が行っていたのか、リアルタイムで仕事のお付き合いをさせていただいている彼女とはお互いにOG会の話をしていなかったのです。

またまた、「歌がつなぐ奇跡の絆」に感動を新たにする一幕。


K先生、A先生にご挨拶いただいて、お二人とも「とても元気です」と近況をお話しくださって、本当にとてもお元気そうなので、とても嬉しかったです。


そしていよいよ…


お食事が始まりました。


しばらくすると、上の回生から順に前に出て、スピーチが始まりました。

創立当時の大変なご苦労を聞いてとても感動したし、

「創るときはあんなに簡単だったのに、消えてしまうときはいとも簡単に消えてしまうのだなぁ」の言葉は胸に刺さりました。

「見学に行くと、とてもきれいな先輩方がいて、私もあんなふうになれるかな?と思って入団しました」という方が多かったのが発見でした。私自身も、4回生のオトナなムードに大変憧れたのを覚えています。合唱団AUGのMさんNさんも、「きれいな先輩」で名前が挙がっていました!自分のことではないのに誇らしかったり、では、後輩の入らなかった私たちは「きれいな先輩」ではなかったわけだ…と、同じテーブルの同回生と顔を見合わせて笑ったり…。


全員が、つのる思いを語るので時間はどんどん過ぎていき、みなさんと一言でも二言でもいいからとにかく言葉を交わしたい」とおっしゃっていた先生方のところにも席を立って行くことのできない展開になってしまいましたが、今回は、初めて大集合したOG会の意義として、それぞれの立場で滋賀大学女声合唱団の歴史や思い出を語り、共有することができて、よかったと思います。


全員のスピーチが終わる頃には、すでに食後のデザート・コーヒーも終わっていて、いよいよK先生の指揮で歌いましょう!のコーナーです。


懐かしの学歌、はるかな友に(女声3部)、アルカデルトのアヴェマリア(女声3部、知っているのとハーモニーの付け方がすこしちがうなー、と思っていたら、K先生の編曲でした。そういえば当時も「いちばん好きなアヴェマリアだ」とおっしゃっていたのをSちゃんに言われて思い出しました)。

「昔の知り合いにマリアさんって方がいて、私は冗談で『阿部さんと結婚したらいいよ』なんて言ってたんですが、今はみなさん、『阿部さんと結婚したマリアさん』ではいけません。Vはヴェ、アクセントは『まーあ』、巻ける人はしっかり巻いて」

こんなお話が聞けるのも学生当時そのまんま。とっても嬉しくなりました。


「日本語は必ずそうですが、母音で終わる歌は、歌い終わりに唇の前の空気1ミリCCをちょっと吸ってやると、終わりがきれいです」

例えの上手な先生は、いつも一言で、音楽を変えるのでした。

今回もポイントをとらえたご指導を受け、最後に3曲をもう一回通して歌いました。

「何で当時、こんなふうに歌えなかったの!」

の言葉が、お世辞や冗談に聞こえないくらい、心地よいハーモニーに酔いました。心の奥から、深い感動が湧き、涙を湛えた泉があふれそうになるのを感じながら。


「私は今、生きてきた中で、ピアノがいちばん上手く弾けます。ギターも。それから…ドイツ語も、いちばん上手く話せます。他の人と比べるわけではありません。自分が生きてきた中で、ですよ。それからもう1つ…そうそう、今毎日やっている、テニスも。生きてきた中で、今がいちばん、上手です。」

歌の間に話してくださったK先生の話です。

今日いちばん感動した言葉でした。


「今がいちばん」は、誰にでもあること。そして、それを感じられることが「いちばん」素晴らしい宝物。他人と比べて羨ましがったり、嫉妬したり、競ってばかりいたら見えない、でもとても大切なこと。

久しぶりに再会した先生が下さった贈り物は、自分が今、すでに持っているたくさんの宝物に気づく方法でした。


「今がいちばん」


先生、本当にありがとうございます。


私は自分が生きてきた中で、今、いちばん…歌が上手に歌える…かな?

そして、

今、いちばん、

たくさんの人と素晴らしい縁でつながっています!


                            (もう少し、つづく…)