気品あるヒュ-マンドラマ
「新・御宿かわせみ」
2013年(平成25年)作品
30年ぶりにオリジナルキャストが再集結した作品で、1980年にNHKで放送した名作時代劇 「御宿かわせみ」 の、その後の物語である。
「御宿かわせみ」 は、作家・平岩弓枝によって1973年から30年以上にわたり書き続けられた大河小説で、幕末の江戸・旅籠「かわせみ」を舞台に繰り広げられる“人情溢れる捕物帳時代劇”である。
30年前の当時の人気があったというTVシリ-ズは見てないので、どうにもコメントはできないが、「単発での一作品」として鑑賞することにした次第である
勿論30年前であれば出ている俳優陣もはるかに若かったし、映画の技術や背景もそれなりのもであっただろうが、
30年後の2013年、この作品では俳優陣の円熟味を増した演技や背景、また義理と人情に重きを置いたヒュ-マンドラマは、過去のTVシリ-ズを観ていなくても十分に感動をくれた作品であった
【キャスト】
- 神林るい:真野響子
- 神林麻太郎:渡辺大
- 畝源太郎:松田悟志
- 神林東吾:小野寺昭
- 畝源三郎:山口崇
- お吉:結城美栄子
- 長助:不破万作
- 定之助:本田博太郎
- 勝三:川野太郎
- 嘉助:笹野高史
- 養源寺住職:津川雅彦
- 神林香苗:岸惠子 (2013年作品 83分)
全体的には、気品漂うさらっと感が美しい作品であったと感じてるが、主演の真野響子はもちろんのこと脇を固める名優たちの演技が光る。中でも今はもう見ることのない「津川雅彦」や、存命だがメディアに出てこなくなってる「小野寺昭や岸恵子」などの懐かしい顔が見れただけでも、涙は出なかったが、自分にとっては懐かしく色んな思い出が蘇ったことが、この映画の価値である。
それにしても「名バイプレイヤ-」の本田 博太郎さんの演技は悪役が多いが、どんな作品に出ていても、その独特の演技はインパクトがあり生々しいところが好きである、いいねッ
イヤ-、本当に時代劇は
「昭和レトロなおっさん」
の心にしみこんでくる、
大和魂を思い出してくれる
今では唯一の方法
なのかもしれない