第四回目の勉強会にご来場頂きありがとうございます。
今回は僕の演った「饅頭怖い」と「宮戸川」についてです。
「饅頭怖い」は今回の勉強会の開口一番だったこともあり、少しでも早く盛り上がっているという状況を作りたかったので、落語に入る前にいつもより長めのマクラを振らせて頂きました。落語と全く関係なかったですが…。
そこから入った「饅頭怖い」。
僕はこのネタに少し嫌な思い出があります。
それは、今月のある落語会でこのネタおろしした時の事。
後半の饅頭を食べるシーンを演っている時に舞台袖から他の出演者のかなり嫌な種類の笑い声が聞こえてきたのです。
自意識過剰かもしれませんが、
「饅頭の食べ方下手だなこいつ」
の笑いだったのだと思います。
その時の高座はそこから萎縮してしまい 、キツいネタおろしとなりました。
そこから色々考えて、饅頭を食べる所作の稽古を集中的にやってみようかとも思いましたが、そもそも僕が「饅頭怖い」で演りたいのはそこではないので一旦そのシーンの稽古は放棄して、僕が面白いと思っている前半の若い衆のバカ話に力を入れる事にしました。
そんな考えのもと演ってみたのが今回の勉強会での「饅頭怖い」です。
ただ、どうしても後半、尻窄みになる感覚はあったので今後の演り方として「怖い怖い」と言いながら饅頭を食べてる奴を見ている側のリアクションに力を入れてみようと思いました。
この期におよんでも饅頭を食べる所作の稽古を後回しにしている自分に対して、とっても、とーっても腹が立ちます。ぷんぷん。
この日のトリで演った「宮戸川」は悔しい結果となっしまいました。
まず、吉笑兄さんが激しく受けてきた後に演る事が難しすぎる。
また「宮戸川」は後半に面白味を集めていたので
（「饅頭怖い」もそうだけどなんで部分的にしか力を入れてないの？
うるさい！）
早く後半に持っていこうとしてしまい早口になってしまいました。
途中、受付にいた吉笑兄さんが
「ゆっくり！ゆっくり！」
というカンペを出していて
あんたのせいだよ！
と心のなかでツッコミを入れてからは少し落ち着きましたが、それでも全体的に流れてしまった感がありました。
この勉強会では毎回1席、普段の落語会だと前座が演ってはいけないとされているネタを演って、僕が二つ目になった時に戦力になるかどうかを試しているのですが今回の「宮戸川」はしっかりと試す事が出来なかったのが悔しい所です。
前座のうちは、誰かの後に高座に上がって、自分の落語を聞いてもらう環境を作るという事がなかなか経験出来ないのでこの勉強会ではその辺りのスキルも身につけていきたいです。
以上が今月の僕のネタに関してです。
沢山のご来場、本当にありがとうございました！
果たして総領弟子はこのブログを更新するのでしょうか！？
立川笑二