お仕事漫画報告1 「叩かれる美味しさ」 | 喫茶コトコト(跡地

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なりきりカフェ「Bar di Kotokoto」跡地。
FODの漫画サイトにて「ブラック/クロウズ」連載中。
今日から漫画版2期開始。

ご無沙汰しまくりです。

イカンです。一つの事しか同時に出来ない、旧世代の駄目な方の人間です。

言い訳ですが、原稿をしておりましたのだ。

いやもー。すっげー時間かかった!

今日はその言い訳…もとい。ご紹介を!

 

web連載と言う事で、未知の領域だったりするんですよ実は。

俺ずっと紙の雑誌で、原稿も紙に描いて連載して来たので、web漫画は仕事では初めてです。

趣味では勿論、こまごまやってますが、実の所、満足できた作画が一個も有りません。

どーも俺、pcで線から描く才能がないみたいです。

 

最近では、仕上げはずっとclipスタジオで、彩色もそうなんですが、考える時はストレスフリーの紙が必需です。

で、こんなのをまず作りました。

 

 

キャラ設定表。

 

抜粋ですが。

各人の設定をざっくり描いた16枚の設定書と。

あと。

 

 

ネーム(実物は98枚)

 

こんなものを描いて提出しておりましたのだ。

これでも、今回はお初の仕事相手に見せる為のネームなので、きっちり書いている方です。

これでも。

 

で。俺はまあ、思いついた物をとにかくだーっとコマ割ってしまうタイプです。兎に角、考えを纏める為に、一回目のネームを切り、改めて考えるタイプ。だから第一稿ネームはそれはヒドイ。

その一番ひどい代物を、他人様に見てぶっ叩いて貰うタイプです。ドMではない。

 

さぁ俺を叩け!モードで待っていると、今回は物凄~~~く優しく叩かれました。いや、叩かれてないな。さすられたくらい?

もっと叩いて良いんすよ?と言うと、いや、貴方には割とそのまま伝えてますよ、と言われました。

何でも、今の新人さんは叩かれると傷ついてしまうので、凄く気を使って伝えるらしい。

ええ、勿体ない…

 

そこで、今回は漫画報告はこの程度にして、叩かれる事の「おいしさ」をちょっと書きます。

 

えっと。俺、大手漫画雑誌出身です。

敢えてどことは言いませんが四大?少年誌の一つと言っておきます。

も~~~~そりゃあ叩かれました。叩かれたと言うより、虫けら扱いがデフォでした。

6時間待たされた挙句、「俺今日編集部帰らないから〇日に来て」とか、病気でぶっ倒れてる時に「原稿返すから取りに来いよ」みたいな。

俺だけがそう、だったのじゃなくて、その時編集部に通ってる新人が、話聞くと似たり寄ったりだったので、全員そうだったのでしょう。

何しろ、右も左も分からない新人でしたから、悪口だろうが癇癪事だろうが、全部言われる通りに直しました。が。そんなん、モノになる訳がない。

数年経てやっと分かりました。

編集者はその時々で思いつくままを、感情に任せて無責任に言い放つもの(今は違うようですが)。人間扱いされないのと、叩く言葉、非難はさらっと右から左へ流せば良かったんですね。なるほど、そうですね、すみません、だけで足りたんですね。

重要なのは叩く言葉ではなく、何故こう言うか、なので、言葉数が多い編集氏ほど役に立つと分りました。

とりとめのない批判を全部聞いて、「こう言う事ですか」「そうじゃなくて」があればそれだけ参考資料は増えますし、そうしてるとぽろっと、金言が出てきたりする。「それだ!」「それだわ!!!!」になったりする。

めっちゃ叩かれた後にw

で、気付きました。

酷いモノ出した方が、編集者の言葉、多くならね?

 

なかなかいつも、こう上手くは行きませんが、俺はこの「それだ!」を目指して、ヒドイ「第一稿ネーム」を提出するのでした。

 

あれ? これ叩かれる事の「おいしさ」かな?

叩かれる事自体は右から左へ聞き流してるから違う気がして来た。

基本は、使える言葉以外は気にしない事、ってお話ですね。

 

良く分からんけど今回はこの辺で。

漫画の話はまた次回~~(ダメダメ日記だな)

 

 

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