マコトside)
目が覚めると、お兄ちゃんと隆二が
病室にいた。
直人「気分どう?ちょっと話せる?」
隆二「無理しなくて良いから、
そのまま横になってて」
隆二が掛け布団を整えてくれた。
隆二「マコト、おなかの赤ちゃんのために
結婚しよ!」
マコト「ごめんね、迷惑かけて。
隆二には負担かけたくない。
私、一人で産んで育てたい。
ダメですか?」
直人「お父さんいた方がいいって!
しかも、隆二みたいにいいヤツ
そうそういねーぞ!」
隆二「結婚しないなら、認知して
子育て手伝う。お金もそうだし、
マコトの手伝いしたい。
家事も育児も。」
マコト「私は、隆二の負担になりたくないの。
いずれ、隆二に大切な人が出来て...
その時に、私や赤ちゃんの存在が
リスクになると思う。
そういうのが、いやなの。」
隆二「でも、実際、産んで育てるってなると
マコトにとっても、オレとの間に子供がいるって
負担じゃん!
今後、オミとのことだって
ややこしくなるよ?」
マコト「今は、オミの事は置いといて。
赤ちゃんの事だけ、考えたい!」
直人「マコト一人のカラダじゃねーんだから
ワガママ言うな!
絶対、隆二と一緒になった方が良いって!」
お兄ちゃんと隆二は、私を説得するように
何度も結婚を勧める話をしたけど
私h隆二と結婚するつもりは全くなかった。
隆二の優しさに甘えて生きていくのは、
辛かった。
それは、隆二の裏側にいつもオミを
感じるから。
隆二と一緒にいると、
オミを思い出しちゃうから。
登坂side)
荷物もほとんどねーけど、
いちお、ロスに帰る前に姉貴と話したかった。
だけど、姉貴はうちにいなくて
敬浩さんがタブレットとにらめっこ。
登坂「敬浩だん、オレ急用出来て
ロス帰ります」
敬浩「ロス帰んの早まったんだ!
オレ、もう少し話したかったけどね。
マコトが貧血で入院したみたいで
貧血って、色んな病気の症状なんだな!
マコト、どこ悪いのかなって!」
登坂「本人に聞いてみたらいいじゃん!
電話して」
敬浩「だから、電話に出ないんだよ。
ちょっ、直人に電話するわ!」
この時に、マコトが隆二の子を妊娠してるなんて
オレは知る由もなかった。