突発性難聴 | ピアニスト木曽真奈美オフィシャルブログ

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ピアニスト木曽真奈美のコンサートの感想や、日々感じたことなどをお届けします

人生2度目の

突発性難聴にかかってしまいました


文字通り、突然



トンネルの中にいるように

耳がポーンとして聞こえないのですが

ある一定の音は

頭にズキンとくるほど大きく響く‥ピリピリ



まるで別次元にいるかのようで

日常生活も違和感しかありません




この病気の怖いところは

全体のたった3割しか!

完治しないのです



私たちの職業は


耳が命



絶対に、治さなければ

命取りです



完治するための一番のポイントは

早期治療



13年前に一度やっているので

今回は


あ、きた‥



すぐ翌日、病院にいきました


 



しかし急によくなるものではなく


しかも

大事な千葉のコンサートと福岡アドバイスレッスンを控え

一番、ピアノに向かわなければならない時でした


なぜ、今なの??悲しい






音がちゃんと聞こえないと



→弾けないんです

 



ピアノは

いくら指が動いても

耳がダメだと弾けない


画家が

目を閉じたら描けないのと同じです



改めてピアノは

指(身体)と耳との

「両輪」で

弾いていたということがよく分かりました




以前、有名なピアニストが

この病にかかり

リサイタルが中止になった事がありましたが



‥そりゃ、分かります


弾けませんもんえーん




そんな恐ろしい

耳が閉じた状態は


心も閉じてしまい



この先の恐怖と不安で

精神的にやられて

うつ病、一歩手前でした




そんな状態で迎えた

千葉コンサート




それが

とても不思議なことに



本番の時間だけは

いつも通り、よく聞こえたんですキラキラ



奇跡の時間でしたスター






会場に行くまでは

「キャンセルした方がよいのか‥」と

落ち込んでいましたが



会場で主催者さんにお会いしたとたんラブラブ


皆さんのお迎えして下さる笑顔に

嬉しさと

感謝の想いが溢れラブ全部、ふっ飛び



「何がなんでも!絶対に! 

いい演奏をするんだ




人間の「意思の力」というのは

不思議な力を持っているものですね





何とか無事にコンサートと

福岡のアドバイスレッスンという

山を越えた後



改めて

副作用覚悟の

強いお薬に切り替えて治療しました




そして


昨日の検査の結果



おかげさまで

聴力は完全に戻りました




20代の聴力、と言われました


 



ちょっと戻りすぎました(笑)






今回学んだことは


「乗り越えられない山はやってこない」



どう考えてもムリだと思っていましたが

何だか最後は奇跡が起きて

乗り越えられるものですね



天から与えられた試練からは

逃げてはいけないし

逃げる必要もない





そして


何より「健康第一」



健康であることは

本当に感謝のありがたいことですね






お世話になった病院


ありがとうございました




ここの病院のレストランは

老舗ホテルが入っていて



聴力は落ちても、食欲は落ちなかったニヤニヤ







音楽をやる方にとっては

特に怖い病気ですので

どうか皆様もお気をつけて下さいね



すぐに治療すれば治りますからキラキラ