愛情と障害の受容は別 | 高機能自閉症のユウト君とアスペルガーの母ちゃん

高機能自閉症のユウト君とアスペルガーの母ちゃん

高機能自閉症のユウト君。
多分アスペルガー&ADHDの母ちゃん。
少数派2人のドタバタな毎日です。
アメンバーは現在募集しておりません。






皆様、こんにちは。しあわせ母ちゃんです。


ブログに書くのを忘れた気がしますが、先月、12月まで勤めていた幼児教育施設の保護者の皆さんからお声掛けいただいて、卒園式に参加しました。

今回卒園したメンバーには、グレーっぽいA君、自閉症の診断が出て療育にも通っているB君、他人の目からは明らかに自閉症で境界知能か軽度知的障害の可能性もありそうだけれど親が認めていないC君がいます。
小学校では全員が普通級に入る予定。

A君は凸凹はあるものの、恐らく普通級に適応できると思います。クラスに乱暴な子がいたりすると不安定になっちゃうかもしれないけれど。
B君は以前は感情コントロールができずに大爆発を起こすことも頻繁でしたが、年長さんになってからグッと成長し、最近はコントロールできるようになりました。自分より小さい子のお世話もできるようになったのが驚き。ペースを乱されても我慢する姿に感動しました。普通級はちょっと心配ですが、療育の先生からのGOサインも出たそうだし、何とか頑張って欲しいと思います。

母ちゃんはじめ、職員がみんな心配しているのはC君。
C君は周りと比べると成長が2年分くらい(もっと?)遅れて見えます。
一斉指示は聞けず、固まってしまいます。
個別の指示も理解が遅く、作業も遅いです。
鉛筆は持てず、絵を描いても頭足人間すらまだ描けません。

↑頭足人間ってこんなの。


絵に興味がないというのもあると思いますが、クレヨンを持ってもぐちゃぐちゃ塗るだけ。

身体は極端に細く、小さく、筋肉がない。運動も好きじゃない。

自分の気持ちを表現するのが下手で、何を考えているのかわかりにくい。

そんな感じの子なんです。

でも、数字は好きで、早くから計算ができるようになったり、数字だけなら数ヶ国語で言えたりするから、親御さんは

うちの子、天才キラキラ

となってしまっている。園から発達を指摘されると怒り出してしまい、聞く耳を持ってくれなかったとか。


卒園式の後の謝恩会で、

「うちの子、母ちゃん先生が大好きなんですよ」

とC君のお父さんに話しかけられました。


「ホント、先生方には感謝しかありません。まさかうちの子が園を楽しめるようになるとは思っていませんでしたから」


「かなり成長したと思います。今日だって、自分が卒園して、もう園には来なくなることは理解しているっぽいですからね」


お父さんの言葉を聞いて、母ちゃんは複雑な心境でした。


お父さんはC君の発達段階を理解はしている。「うちの子はシャイなだけ。これもあれも理解しているはず!」じゃないんですよ。「この子はこれもできないかと思っていたけれど、できるようになっていた!」と成長を把握して喜べるんです。

でも、障害があるかもというのは認められない。

同じ学年に療育に通う子がいて、交流があっても影響されない。

ついに幼稚園卒園までこの状態できてしまいました。

我が子の障害を認めるのがつらいのはわかるけれど、C君への愛情がいっぱいの親御さんが、早く一歩進んでくれることを願うばかりです。


来週には入学式だろうな。

元気に学校生活を送れるといいけど…。