幸せの先送り。「後悔したくない症候群」 | 高機能自閉症のユウト君とアスペルガーの母ちゃん

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皆様、こんばんは。しあわせ母ちゃんです。



久しぶりに仕事関係以外の本を読んでいます。


養老孟司さんが色々な人と対談していて、興味深い内容がたくさん詰まっています。

で、例によって我が身を省み、反省しているわけですアセアセ


この本の中で、小児科医である高橋孝雄氏が現代の子育てを

後悔したくない症候群

と名付けていたんですね。

子どもに早期教育をし、「正しい育児」を探してネット検索したりする。そして「あなたのため」と称してあれもこれも押し付ける。それは「子どものため」と言いつつ、その実、親が後悔したくないだけだろうと。

それに対して養老さんは

子ども時代が「大人の準備期間」のように捉えられていつ、子どもの「今の幸せ」が先送りにされている

状態だと応じています。


親が後悔したくないからというのは、母ちゃん、自覚しています。

将来、ユウト君が社会でやっていけなくて大変になるのも可哀想だし、それを見て自分が後悔したくない。

まさに「子どものため」より「自分のため」。

だから「見守る」のが難しいんだな。


そして養老氏の「幸せの先送り」という表現にドキッとしました。

将来のことを考えるあまり、子どもが今感じる幸せが犠牲になっている。

大人は自分の通ってきた道だから振り返って考えられるけれど、子どもはそうはいかないわけだから、大人基準で「幸せの準備」のつもりでも、子どもにしたら「辛いだけ」。

これでは子どもが人生に希望なんて持てないのは当然です。今が楽しくないんだから。



これは少子化の一因ではないだろうかと思いました。

育児にはお金がかかる上に、自分の記憶の中の家庭は勉強と習い事で辛い思い出。

それでも子どもが欲しいなんて思えるわけがない。


将来のことはどうしたって心配ですが、それでも子どもの「今」を幸せにしてやることを優先しないと、それこそ将来に希望は見えない。


ようやく腑に落ちた感じです。