平成の奇兵隊日記 -15ページ目

日々変わり行く世界

先週は、東京に久しぶりに行ってきました。ある新宿の高層ビルで今後のIPOに


関して重要な企業とミーティングしてきました。


なかなか我々の力が足りないところもあり、思惑通りには行かないものですが、


毎週のようにぐるぐるとめまぐるしくいろいろなことが動いています。


新たな時代の幕開けの胎動のようにも感じますし、変化に取り残されることがない


ようにしなければとの思いもあります。


みどり証券は、中国企業の投資を受け入れることになりました。ある意味最先端を


いってるのかもしれませんが、いままでのDNAが失われてしまう寂しさもあります。


とある新宿の高層ビルにて、「うわ!すごいっすね~」



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オリンパスよお前もか

せっかく、日本が復興に向けていこうというときに、オリンパスはなんてことを


するんでしょうか?


日本のコーポレートガバナンス論議が再燃するのは必至でしょう。


しかし、悪意をもった経営者の前に、J-SOXの何たる無力なことか?


結局、まじめに経営している会社の余計な負担が増えただけで、根本的な解決策に


なっていないのは明らかのように思います。


2年前、IPOしたばかりのFOIが起した粉飾決算にしろ、一企業がやってしまったことが


マーケットに与える悪影響は計り知れません。


ただ、ひとつの救いとしては、経営者が変わったときに勇気を持って過去を断ち切ることが


できる機会があるということを証明したともいえるのではないかと思います。


プロパーの社員が上り詰めて社長になるのではなく、経営もプロがやるような時代になる


のかもしれませんね。

実践アジア社長塾 開講

昨年、好評いただきました「実践アジア社長塾」、第2期が開講しました。


第1期は、どちらかというとこれからアジアに進出したいという方が情報収集のために


参加している印象でしたが、今回は、実際に上海でシステム販売を進める大手SI企業、


15年前から香港に進出している中小製造業の国際部長、海外子会社を持つ地元商社、


アジアで介護関連事業を目指している不動産企業、宝石販売をアジアで展開しはじめた


宝石店オーナー、APUの留学生でアジアに開かれた福岡市の都市計画を手掛ける会社


の方、などなど


福岡にもこんなに多彩な実際にアジアに関わっている人がいるんだと主催者一同驚いて


います。


この参加者だけで、何かビジネスができそうです。福岡のアジアビジネスも捨てたものじゃありません。


大手SIの地域子会社の方が面白いことを言っていました。


「上海でシステムを売っているが、売る商品は九州のローカル企業に販売するものと代わらない」


福岡が上海のビジネスの前線基地になって、日本の地方の延長にあるイメージでビジネスを拡大して


いるわけで、これは他の業界でも応用が利くのではないかと思います。

 

第1回は、一般社団法人九州アジア・ビジネス連携協議会の中山代表による講義。

中国、アセアン、インドまで幅広く経験に基づく現状認識をお話しいただきました。

最年少上場記録更新

マザーズ上場承認が下りたばかりのリブセンス。


なんと社長はまだ25歳、大学中に起業、5年で上場、最年少上場記録更新です。


こういう人がでてくるとまた盛り上がりますね。


大いに刺激を受けたいものです。


会社の概要を見てまたびっくり、なんと資本金まだ1500万円!


上場するくらいになるまで、そんな資本金で成長実現するなんて!


インターネットのビジネスでは一度ビジネスが回りだすとそんなに資本がいらないという


ことでしょう。


こりゃ確かに、ベンチャーキャピタルさんの出番がなくなってしまいますね。


でも、こんな資本で、こんなスピードで成長ができてIPOまでいけるなら


創業したてのアーリーステージでの小額投資が益々盛んになるかもしれませんね。


起業する人にはいい環境になっていくのではないでしょうか。

ふくおか経済レセプション

ふくおか経済レセプション2011に参加してきました。


地元の経済雑誌の年1回のイベントですが、毎回500人以上の地元経済人、行政トップ、財界


トップが参加して盛大に開催されます。


小川知事、福岡市副市長の挨拶の後は、最近全国的にも有名になってしまった九経連M会長、


副市長が治安担当とのことで、経済に治安の安定が大事と挨拶したあとだったものだから、


「最近いじめられっ子のMでございます。最近は手榴弾は投げ込まれるは、紙に書かれるは


で大変です」と、シュールな冗句に場内ドッと受けてます。さすが。







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実践アジア社長塾オープニングセミナー

28日は「実践アジア社長塾 第2期」オープニングセミナー&懇親会を80名の方に


参加いただいて開催しました。


基調講演は、岐阜のステンレスタンクメーカー森松工業の松久社長。


2月には、第1期の上海視察ツアーで訪問させていただきました。


上海浦東開発区に進出した海外第1号企業で、成功率3%という中国進出成功企業です。


グループ売上約500億、内8割が中国の工場、中国ローカルの理工系大学出身者が


世界のメジャー相手に設計・開発・営業で活躍。中国の工場は日本の工場の技術レベル


を超えるまでになっているとのこと。


中国に技術を盗まれる!!なんていっているレベルで議論しても仕方ありません。


世界のマーケットをみて、最適な生産地選び、優秀な人材獲得競争に勝ち抜かなければ、


企業は生きていけない、新興国のキャッチアップはすでにかなりのところまできていると


いう現実をしっかりと受け止める必要があります。


その現実に対して森松工業さんはリスクをとってチャレンジすることで大きなチャンスを


得ています。このままでは日本は沈没すると松久社長は危機感を持つよう訴えかけます


それは、世界の現実をよく知っているからこそくる危機感からのものだと思います。


ただ、正直この方の真似が出来る人はほとんどいないでしょう。


松久社長も講演の最後に、中国に来れば成功すると思うのは間違い、信用できる中国人


はほとんどいない、中国のローカルの追い上げが一番脅威、と仰っています。


特に地方の中小企業に国際ビジネスができる人材はいませんし、そのようなサポート


体制もできていません。


ということで、「実践アジア社長塾」の取組みは、かなり評価が上がってきてます。


日中、日韓のファンドがアジア進出する企業を探しているという話もあります。


今後さまざまな動きがあると思いますが、当社としては、投資+財務アドバイザー


+海外進出実務支援で中小企業の海外進出を支援していきたいと画策しているところです。


 今回はホテルで80名の参加。


 松久社長の講演。


 中国の著名演奏家の琵琶の演奏も。
演奏は大変すばらしいものでした!心の琴線に触れる音色です。


 乾杯の音頭は九州経済連合会の岩重国際部長。





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そろそろ流れが変わっても・・

EU首脳会議で、包括戦略に合意というニュースとともに日経平均も上昇、


ユーロも対ドル、対円に対して上昇。しかし、日銀が追加緩和発表しても円ドルは


いまだに歴史的な円高?まだまだ通貨安競争が続くということか?


欧州債務問題は、一進一退を繰り返しながらも、引き続き時間を掛けて解決して


いかざるを得ないのでしょう。


米国はどうなんでしょう?旺盛な消費が支える経済は、移民によってまだまだ増える


人口が支えているんだから中期的にはそれほど心配いらないようにも思うのですが、


金融に頼らざるを得ないのが実態なので、金融政策次第ってことなのか?


~欧州危機といってもダウは1万2000円から1割下がっただけで、昨日時点でもう1万1800円


まで戻してるんですけどね。


日本は復興需要もあって来年は2.2%のGDPの成長率になるとの予想がでてました。


~なのに、震災前に1万1000円近くまでいった日経平均は、2割も下落していまだに9000円も回復せず!



なんだかこの辺あたりが少し局面が変わっていく分水嶺にあるような気もするんですが。


タイの生産拠点としての地位が見直される?


オリンパスをきっかけに日本の企業統治も強化?


中国のインフレ抑制で不動産価格がまだ下がる?


中国の情報統制強化で逆に民主化要求が強まる?


最近のニュースを断片的に捕らえるだけでなく、その流れを掴む分析力があれば・・


どっちに転ぶのか?次に何が起こるのか?


将来を見通す力と判断力が求められる時代になってきました!



親方日の丸、長い物には巻かれろ、インフラ企業による地域支配・・・そんなんじゃそろそろ


やってはいけない時代が現実になりつつあります。


こういうときこそベンチャーにとってはチャンス!ではないでしょうか!


韓国のグローバルネットワークを活用する

グローバル化については、韓国が日本よりも数段進んでいるのは衆知のとおりです。


日本がこれから世界にでていくのに韓国から学ぶことも多いと思います。


次回のグッドカンパニー養成スクールでは、韓国政府が海外韓国ビジネスマンをネット


ワーク化した組織である社団法人海外韓人貿易協会のシンクタンクである社団法人


国際戦略研究員の副院長である姜昌賢氏(日韓経済研究所所長)をお迎えして、


韓国の中小企業がどのように国際化に対応しているのか?


日本の中小企業が韓国企業の海外ネットワークを活用することのメリットは?


といったテーマについてお話いただきます。


社団法人海外韓人貿易協会は、世界113都市に1万人を超える経営者団体です。


福岡から釜山へは高速船で行けば、3時間。ソウルは飛行機で1時間。


単なる地理的に近いというだけでない、日韓アライアンスの形が求められています。


今回の講演がそのヒントになるに違いありません!


皆様の参加をお待ちしております!



■□お知らせ(1)
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    グッドカンパニー養成スクール 第21回  11月16日開催


    「韓国中小企業の海外ネットワークと日本中小企業との協力方案」


              講師:日韓経済研究所所長 姜 昌賢氏



【開催概要】
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■日 時:平成23年11月16日(水) 18:30~20:30(18:00受付開始)

     ※グッドカンパニー交流会 21:00~予定

■場 所: ibb fukuokaビル 6F会議室

      (福岡市中央区天神2-3-36 tel 092-737-6360)  

■会 費:お一人様1,000円(消費税込み)

     ※交流会は別途参加費(3,000円)が必要です。


■お申込方法  注:開始時間がいつもより30分遅くなります。
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ホームページから申込いただけます
 http://d-bk.jp/index.php?id=21

会社法務の専門家として活躍の場が拡がれば

昨日は福岡司法書士会の研修会で70名の司法書士さんを前に講演させていただきました。


意外ですが、皆さんあまりファイナンスに関わることがないとのこと。


司法書士さんといえば、土地の売買や会社の役員変更のときに書類を作ってくれる人と


いうのが一般的なイメージでしょう。


しかし、直接金融の場では、会社法務の専門家として様々な活躍の場があります。


たとえば単純に資金調達をするといっても、普通株式によるか、種類株式によるか、新株予約権付き


社債にするか?手続きだけではなく、そのメリットデメリットを含めてアドバイスが必要です。


また、ストックオプションや自社株の取得などインセンティブをどう設計するかというのも会社法の


知識が必要になります。


M&A・事業承継の場でも、企業再編(合併、会社分割、事業譲渡・・)といった手法を駆使することに


なりますし、M&Aの契約書の作成や資産の移転などの手続きには専門家の力が必要です。


コーポレートガバナンスの構築では、会社の組織設計(社外取締役の選任、監査役の選任、株主


総会の運営、会計監査人の監査、委員会設置会社)など企業規模にあった適切なアドバイスが


求められます。


こういった専門知識を持つ司法書士さんは、直接金融が活発になってくると、もっと活躍の場が


拡がるのではないかと思います。


これらの企業法務にアドバイスを行うには、企業の経営方針、事業計画、投資家の視点を考慮しな


がら進める必要がありますが、若手の司法書士さんなどは積極的に勉強もされています。


経営者もせっかく株式会社にしているなら、いろいろな手段を活用すべきですが、そんな方法が


あることすら知らないという方が大多数ではないでしょうか?しっかりアドバイスする身近な存在


がいれば、資金調達や事業承継がもっと円滑になるということもあると思います。


ぜひそのような役割を司法書士の先生方に担っていただければと思っています。

司法書士会で本日講師を務めさせていただきます

本日、O司法書士の取り計らいもあって、福証さんと一緒に


司法書士会のセミナーで講師を務めさせていただきます。


このような機会をいただきまことにありがとうございます。


私に与えられたテーマは「直接金融市場における資金調達」


司法書士さんは、法律の専門家として増資やストックオプションの手続き、


会社の定款変更、役員の変更などのときにお世話になります。


登記の専門家と思われていますが、私からは企業のファイナンスや経営の


アドバイスにもっと積極的に参入してはどうかと投げかけてみたい思います。


講演の内容としては


・直接金融とはなんぞや


・日本と米国の資金調達方法の違い


・金融危機における企業行動とエクイティファイナンス


・IPOの現状


・資本政策の手段、留意点


・種類株式と活用事例


・投資してもらう企業になるためには


ちょっと詰め込みすぎました。いつも時間があまるのではないかと心配して少し多めの


内容にするのですが、今回は50分。


ひとつひとつのテーマでそれくらい話せそうですが・・


早口にならないようポイントだけしっかりとお話できればと思います。


今回の裏テーマは、IPO準備するならいまが絶好期!


時代の節目には、新しい産業を担う新興企業が必ず現れます。


新興企業にはリスクマネーが必要です。