三行で言うと。。。
・太田小の卒業生全員が今後は太東中に進学することに
・太東中、太田小、久喜東小の小中一貫教育「太東学園」構想もスタート
(「太東学園」という学校が出来るわけではなく、あくまで小中連携強化の旗印となるネーミングです。。)
・市内には生徒減少が著しい学校もあり、久喜市内でも学校統廃合は避けら
れない課題に
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久喜東中・太東中の学区が変更になります。
これまでは太田小学校の卒業生の一部は久喜東中に進学していましたが、今後は太田小の卒業生全員が太東中に進学することになります。
太東中、久喜東小、太田小は久喜市が推進する「小中一貫教育」の、さきがけであり、先日、小中一貫教育「太東学園」構想が発表されました。
※(「太東学園」という学校が出来るわけではありません。各校は現状通り維持されます。「太東学園」はあくまで「連携強化」の旗印となるネーミングです)
教育委員会から説明を頂いた内容によると、現時点では「小中の先生方の連携強化」や「小中学生の共同イベント開催」が中心で、現状から劇的な変化が起こるわけではなさそうですが、今後の取り組みに注目です。
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このような取り組みは、小学校から中学校に進学した際の環境変化に馴染めず不登校等になってしまう「中一ギャップ」の解消が主な目的。
不登校まで至らなくとも、人間関係の悩みやイジメが激増するのも中学からと言われています。
現状でも行われている、先生方の人事交流(中学校の先生が小学校で教える)等、中学校と小学校の縦の連携は大変有効と考えますが、私は中学でクラスメイトになるであろう小学校同士の横の連携も必要と考えます。
例えば大人になってからも新しい環境に入る際に、一番気がかりなのは「どんな人がいるのかな」という点。
私は「異動」「転職」どちらも経験していますが、やはり一緒に働く人がどんな人か心配でしたし、慣れるまでは精神的疲労もあったことを覚えています。
それは子どもの場合でも同じで、全く、知らない人と突然机を並べるよりも、多少なりとも知っている同士(あるいは共通の話題がある人同士)の方が気が楽になるのは間違いありません。
教育委員会もこのような「横の連携」にも前向きのようですので、こちらも今後の取り組みを期待しています。
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ところで、学校の問題を語るうえで今後、避けられないのが学校統廃合。
久喜市の児童数の推移は画像の通りです。
なんとH25年生まれの新入生が1ケタになる学校が3校!
先に私の立場を明らかにすると、私は「学校統廃合を進めるべき」と考えています。
ある程度の人数がいないと、不可能な教育活動もあるうえに、少人数での人間関係の固定化は「社会性を養う」という観点からは好ましい環境とは言えないからです。
ただし、学校は「地域コミュニティの核」でもあり、卒業生の「心の拠り所」でもあります。防災の観点からも学校の果たす役割は小さくありません。
防災の観点に関しては、「地域センター」等なんらかの公共施設として施設を維持出来れば問題はクリアできるとして
「母校がなくなる」という地域の方の心情への対応は非常にデリケートな問題となります。配慮は当然ながら必要でしょう。
しかし「未来の子どもたちの教育効果」と天秤に掛けなければいけない時期が来たならば、優先すべきは「未来」だと思っています。
まだ具体的な議論が進んでいるわけではありませんが、実情に即した、そして子どもたちの不利益とならないような結論を議員の立場から進めて参ります。