(3行で言うと)
・市内在住の大学生から「市役所のやり取りは紙が多すぎる」とメッセージをもらう
・調査の結果「紙→郵送」という効率の悪いやり取りが市民→市役所のコミュニケーションにおける主流であることが判明
・9月議会で、市民とのコミュニケーションに「メールの活用」を正式に提案。
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きっかけをくれたのはTwitterでメッセージをくれた一人の大学生でした。
久喜市では、選挙のたびに大学生を対象とした「選挙サポーター」という有償アルバイトの募集を行います。
「選挙サポーター」には、若者の政治意識を高める目的もありますが、募集は大苦戦。どうやって大学生を集めるかは大きな課題になっていました。
そんな中、大学生の方が、改善策を考え、私に提案してくれたのです。
そこからヒントを得て調査を開始。選挙サポーターのみならず、久喜市が主催し、市民の方を募集するイベント全てに対象を広げて考えることにしました。
今年発行された市の広報を精査してみると、市民の方向け事業における「申し込み方法」で圧倒的に多いのが応募用紙を「郵送・または持参」する方法。
中には、応募方法を「往復はがき」に限定している事業や、「応募用紙は公民館で配布」なんて恐ろしくディフェンシブな告知を行う事業もありました。
例えば平日働いている人が応募用紙を市役所まで「持参」することは不可能ですし、郵送にしたって「印刷→記入→郵送」という多くの手数を必要となります。
手数が多くなればなるほど、途中で離脱する人が多くなるのは当然。お客さんがかける手数を出来るだけ減らすことがサービス業に求められる「おもてなし」のはずです。
問い合わせ方法で主流となっている「電話」にしても、8時半~17時半の時間限定。会社勤めの方がオフィスアワーに時間を作り、電話をするというのは効率の良い選択肢ではありません。
2015年。これだけメール文化が浸透した今、「申し込み」や「問い合わせ」にメールを活用しない理由はないと考え、議会での正式提案に至った次第です。
もちろん、メールの普及は100%ではありませんし、郵送、持参、FAXを重宝している方が一定数いるのは事実。
「全てをメールで行おう!」ということではなく、「選択肢の一つにメールを加えましょう!」というのが今回の提案の趣旨です。
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久喜市では素晴らしい地域イベントや市民事業が数多く行われていますが、さらなる発展のためには新たなメンバーを増やさなくてはいけません。
新しい人をどんどん呼び込むには、敷居を出来るだけ低くし、応募への手数を出来るだけ減らすことが必要と考えます。
最近はtwitterやFBで市政への提言をくれる方が多く、本当に嬉しく思います。メッセージをくれる方には高校生や大学生も多く、新たな視点を与えてくれます。
100%実現できない場合もありますが、せっかく若い世代が上げてくれた声。
形に出来るように議会でしっかり発信して参ります。