完全公開!久喜市議会議員の年収とは!? | 久喜市議会議員 貴志信智(きし のぶとも)オフィシャルブログ「FROM HERE!」Powered by Ameba

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久喜市最年少久喜市議会議員
公式HP→http://kishi-nobutomo.com/index.html

【三行でいうと】

・久喜市議会議員の手取り収入は24万以下


・政治家=お金持ち なのではなくもともとお金持ちの人が多い(参入しやすい制度な)だけ


・待遇面で政治家を締め付けることは新規参入を妨げ、変わらない政治を助長する





賛否両論あるかと思いますが、情報の公開こそ、政治家の仕事の一つ!
税金から報酬を頂く身として、久喜市議会議員の給料を完全公開致します!!


まず、地方議員の給料の基準となるのは「都市の規模」。
例えばさいたま市では80万円、東秩父村では17万円と、一口に「地方議員」といってもその待遇は千差万別です。
参考 埼玉県市町村議員報酬一覧→http://area-info.jpn.org/RKSenatPy110001.html


久喜市は人口15万人、給料は支給額で36万円。振込額で29万円。ボーナスは36万円×1.2×4.1か月=177万円が支給されます。






しかし、議員報酬の場合は会社員の給料と違い「振込額=手取り」ではありません。


会社員の方の場合、いわゆる「手取り」というのは、支給額に対して以下の項目が差し引かれた後の金額を指します。

①年金
②住民税
③健康保険
④所得税
➄雇用保険

議員の場合、④の所得税は天引きされるものの、それ以外は、支給額から自分で支払います。


それを踏まえてざっくりと計算してみると、久喜市議会議員の手取りは24万円となり、ここから会社であれば当然経費となるような交通費、事務用品費、交際費を差し引きます。

福利厚生も考えると、会社時代の方がはるかに経済的には余裕がありました。

「でも、政務活動費とか、たんまりもらってるんでしょ??(;^ω^)」



という声を頂くこともありますが、野々村元議員の兵庫県議会の政務活動費月50万に対し、久喜市議会場合政務活動費は月3万円で、私の場合は政務活動費は月々のレポート発行でほとんどなくなってしまいます。(これが少ないというわけではありません。でも皆さんが想像してる金額とは乖離があるのではないでしょうか)


また、兵庫県議会は3万円以下は領収書の添付が必要ないのに対し、久喜の場合は「1円単位」の領収書の添付が義務付けられています。


時に


「3期やれば、議員年金がたんまりもらえるんでしょ??」とか言われることもありますが


議員年金は2011年に廃止されています。

地方議員の年金は現状「国民年金」のみ。これが現状です。





過去の政治家の皆さんの涙ぐましい努力|д゚)により

「議員」=「よくわからないけど、裏でいっぱいお金もらってそう」というイメージは強固なものがありますが、実態は上記の通りです。


さらに我々は4年に一回100万円~200万の出費を伴う選挙を抱え、4年に一度は失業のリスクを負います。将来への補償は全くありません。


また自営業の方や個人事業主の方のように、種々の出費を

「経費で落とす」(経費に算入する)という節税方法は、議員報酬には認められていません。



「議会がないときはヒマなんでしょ?」



と言われることもありますが、議会というのは会社で言うところの株主総会。その当日にむけてどのくらい準備をするか、付随する業務がどれだけ発生するかは携わったことのある方ならばご理解を頂けると思います。


もちろん、税金で報酬を頂いている重みは十分に感じており

ますし、報酬のレベルについて声高に何かを主張するつもりはありません。


しかし、これまでの政治を変えたいのならば、民間でバリバリ活躍している人材が転身を検討するレベルの待遇は必要ではないでしょうか。


私は一人暮らしですし、十分報酬で生活をさせて頂いております。しかし久喜よりも規模の小さい自治体だと「議員の給料だけで生活するのは不可能」というケースも多々あります。

そうなると結局は安定した基盤を持つ自営業の人や、資産家の人、二世議員、限られた人しか参入できない極めて流動性の低い業界にならざる負えないのです。


以上の理由から


政治家がお金をもっているのではなく


最初からお金持ちの人が、政治家になりやすい


というのが僕の理解です。


『変わらない政治』を嘆きながら、待遇面で政治家を締め付けることは『新規参入を狭める=変わらない政治を助長する』ということだけは、ご理解を頂ければと思います。

とは言え、政治がリーダーシップを発揮してきた結果が現在の借金財政、負担増を強いる増税であることは間違いありません。


政治が身を切る改革なしに、負担をお願いするのは筋違い。まずは政治家自身が身を切るために、私は議員定数を削減するべきと考えます。



★参考★人口15万都市の市議会議員数

・狭山 22名
・入間 22名
・新座 26名
・久喜 30名


議員定数の削減は任期中に絶対に達成したいと思っています。


我々政治家が招いた政治不信ではありますが、ドラマで見る「息子の不祥事をもみ消すような政治家」は、ごくごく一部であることも知っていただけると幸いです。


頂いた報酬に見合うパフォーマンスを発揮できるよう、明日からも全力で頑張ります!!