(中の人が)出て行くのは危険です。 | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

こんにちは。

『南総里見八犬伝の話が(もうちょっと)したい!』にお越しいただいたお客様、誠にありがとうございました。

音音(おとね)、夏引(なびき)を演じました大関です。

 

なかなか稽古に顔を出せず、更にアクシデントもあり関係者各位には非常にご心配をおかけしました。

いや、わたしもわたしが心配でした。音音の台詞ではありませんが、舞台上に中の人が「出て行くのは危険です」状態・・・。

当日朝に「大関は(よからぬニュースに関知しないよう)スマホのバッテリーを抜いておけ。電源じゃない、バッテリーから抜け」と千野から言われる始末。

多くの人に支えられて、どっこい生きております。感謝!

 

さて、今回のお役は腹を痛めたおぼえのない子との関わりが描かれるという共通点のある二人でしたが、その行動は全く真逆。ギャップを楽しみつつ演じさせていただきました。

 

金沢さん演じる道節はほんとうに頼りになる坊ちゃんでとってもかっこよく、「出て行くのは危険です」といいつつも心の中では「坊ちゃんならきっと大丈夫」と信じておりましたし、火遁の術を捨てると言ったときにも坊ちゃんの成長を嬉しく思ったものでございます。

本当に、素敵な仲間とめぐり合うことができてよかった・・・。

最終公演では思わず涙なのでありました。

 

仲間とはぐれた後道節がヽ大と無事にめぐり合えたことにほっとしつつも、もう少し彼の活躍を見たかったなぁ、次回が楽しみだなぁとも思っております。

 

一方の夏引は、頭の悪い悪女・・・いや悪女というには思慮浅い女。

そりゃぁ信乃もみすみす蔵に監禁されて、「あんな女に!」と言いたくなるよね。(いやごめんさまざまな意味で。)

指月院での密会を道節に聞かれていたのはまだいい。(いいのか)

でも甘利さまと他人を間違えるって、そんなことあるー!?

きっと後で奈四郎も「あの女、しくじりやがった。クソッ!!」と悪態を吐いたことでしょう。目に見えるようだ・・・。(し、なんだか心が痛い)

当人はうまくいった気持ちで楽しくるんるんしておりました。

敵役っていいですね。

 

それにしても長ぁい八犬伝、悪役もそれぞれ個性があって楽しいものです。

「正義の反対は反対の正義」という言葉もありますが、すっきりわかりやすく「あ、コイツ悪いやつだなぁ~」と思える悪役というのもエンタメ上、気持ちのいいものです。

 

今後どんな悪役がどんなワルイコトをするのか。

そこも楽しみにお待ちいただければ幸いです。