多様な脇役を楽しめた公演 | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

皆様、ご来場いただき誠にありがとうございました。里見義実役のきむらです。

・・・とはいっても、今回は殿のセリフは1つしかありませんでした()

 

役者意気込みのツイートにも書いた通り、今回はサブの役を主に演じており、巨田薪六郎助友、鵙平、四六城木工作の3役を演じました。

 

まず1役目の巨田薪六郎助友ですが、今回の役の中では一番演じやすかったです。演じた感覚としてはサイコパス要素を薄くした清盛さんという感じでしょうか。なぜか人の心を持たない役の方がしっくりきてしまうことが、今回も証明されてしまったのでした・・・

 

続いて2役目の鵙平ですが、これが一番苦労した役となりました(結局、役作りの方向性が定まったのは小屋入り後になり・・・演出さんには毎度毎度ご心配をおかけしてすみません・・・)。鵙平は庚申山の麓にある茶屋のおじさんですが、役作りとしては「話し好きのおばちゃん」を目指して演じておりました。銃を担ぎながらお茶を持って登場するという、出オチ感もある役でしたが、やっていて段々楽しくなっていきました。

 

演じるキャラクターの年齢が上がっていき、3役目の四六城木工作では人のいいおじいちゃんを演じることになりました。人が良すぎて妻の夏引には浮気をされ、泡雪様にはいいように扱われた挙句、銃で撃たれて退場する、割と救いがない役でした()稽古当初は人の心がない早口理詰めマシーンとまで言われてしまった木工作ですが、人になることができていたでしょうか?

 

最後になりますが、今回の公演もスタッフの皆様や他の役者の皆様のおかげでとても楽しく有意義なものとなりました。また、観に来ていただいた皆様にも改めて感謝いたします。

 

それでは、またいつの日か皆様にお会いできることを楽しみにしております。