くるくる交互にやってくる | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

ご来場ありがとうございました。
キシャ八犬伝2作目。
無事シリーズ化となりましたのも皆様が前作時に「続きは?」と言って下さったおかげです。

さて1作目にして玉梓は既に故人。
原作からすれば、いずれ妙椿は玉梓役が兼役でやるのかな?とは思ってましたが、今作は出番ないだろう(今作で妙椿登場までは進まないだろう)と思っていたのに、台本が出来上がったら普通に配役表には玉梓の名前が……こんなはずでは……。

公演を前に両手は手荒れでボロボロ(年末大掃除は失敗だった)
なぜか次々に爪は割れ、階段では盛大に転んで両膝は大痣。
玉梓には有り得ないというかそもそも死霊にあっちゃならない、襲いかかる怒涛の生活感。
挙げ句に前日には衣装一部紛失という理解不能の事件が。
もはや公演を前にして心折れ、珍しくへにょへにょしたまま本番を迎えた今回でした。

が。幕が開いてしまえば、たくさんのお客様、明るく楽しく頼もしい客演・スタッフ陣に囲まれ
わーい楽しいねぇー!という気持ちで軽率に満たされました(反省しろ)
物語的にはただの外野なので、面白おかしく煽るだけ煽ってつまらなくなったら帰る、みたいな感じの愉しいお仕事でしたし、
もはや舞台裏では普通に観客レベルで、あっちもこっちも、あぁかわいい!かっこいい!よい!と楽しんでしまいました。
やっぱり八犬伝って究極に娯楽作品なんだなぁという実感よ。
というか玉梓として舞台に出てたのであまり興味ないふりはしてみましたが、毛野の舞とかもうテンションぶち上げのヤツですもんね。ガン見だよね。好き。

さて、この先も八犬伝には色んな展開が待っています。
皆さまが待っていてくれるなら、いつの日かまた続きの話を聞いてくださいね。(少なくとも来年以降になりますが……)

それまではひとまず、15周年の話でもしながら。
2020年もキシャ(略)をどうぞよろしくお願い致します。

ありがとうございました!


かなざわれいこ