感謝m(_ _)mです | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

平忠正の役を拝命しておりました、加藤航平です。

「保元物語」ご来場ありがとうございました。

 

キシャに出演させていただくのは「後三年記」に続き2度目になります。

今回は主君を守り切れず、自身は甥である清盛に斬られ、と、なんとも哀愁ある役所。

清盛役の木村さんに「助けてくれ」と土下座をしながら、ふと「ひょっとすると、平安を生きた忠正もこうやって土下座をしたのかな…」と舞台床面に想いを馳せるというなかなか貴重な体験をさせていただきました。

 

忠正の渾身の土下座を眉一つ動かさないという冷徹ぶりでぽっきり折ってばっさり斬ってくださった清盛でしたが、

今回の劇中では描かれなかった彼の死因、実は、まだ謎に包まれているんだとか。

一説によると高熱を出しすぎて人も近寄れなかったとか。体から黒煙が出たとか。。。

その珍妙な死に方は、天狗のしわざか、はたまた忠正の怨念か。。。

ひぇっ

 

こうして親兄弟で敵味方に分かれて戦うなんて、そんな悲しいこと、

現代では「大●家具」くらいしか思い当たりませんが、

昔はそれがこんなにも重なり合った状態で首の斬り合いまでしていたんだなぁという。。

こういった、現代の法と道徳下ではもう起こらない物語が

史実ベースでバンバン起こるのも、記者の舞台の興味深い所ですよね。

 

ちなみにキシャの醍醐味のもうひとつ、殺陣が今回はいつも以上にカッコよかったと思いますが、

なんと音響の鶴たけ子さんが稽古場に来て手を把握し、

剣がぶつかり合うタイミングにひとつひとつ、音をハメてくださいました。

そんなことできるのかすげぇ。

 

平氏と言われるとどうしても将門や清盛を思い浮かべてしまいますが、

これからは忠正も思い出してやってくださいませ。

 

ご来場ありがとうございました!

 

加藤