経験を生かして・・・ | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

こんにちは!木村です。「南総里見八犬伝の話が(ちょっとだけ)したい!」にご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。今回、自分は後三年記以来、約一年ぶりの出演で、公式に発表されていた(?)里見義実の他、網乾左母二郎を演じました。

 

義実の方は本番直前期の台詞の抜けが激しかったですが(すみません)、比較的自然体で演じることができたと感じています。ただ、稽古期間後半になって「(物語前半での)主役オーラがない」、「声が遠くに飛ばない」ことが課題となりました。正直、何を目指せばいいのか全く分かりませんでしたが、自分の場合は「学会会場をイメージする」という解決策に落ち着きました()9月中旬に学会発表をしたばかりで記憶が新しかったのもあるでしょうが、この方法で声が飛ぶようになったらしいです。主役オーラは・・・どうだったでしょうか?しかし、本当にいつ、どこで、何が役に立つかわからないものですね()

 

一方の左母二郎ですが、義実とは逆に役作りの段階からとにかく苦労しました。役柄的にも体力的にも。役柄に関しては雨月で一瞬登場した仲人を発展させて何とか凌ぎました。講演後に知人から「マジシャンみたいで胡散臭かった」とか言われて複雑な心境になりましたが、まぁ役作りはうまくいったのかなとは感じています。体力面では浜路を誘拐するシーンでなかなか体勢が安定せず、さゆりさんには迷惑をかけました。本当に驚くほど体力がない!これを機に「ジムに通って体力づくり!脱部屋ごもり!」などと考えている次第です。もう誰かを誘拐する予定はありませんけどね!!()

 

役者以外には、本公演も小道具係として関わっていました。これは完全に自業自得なのですが、今回は小道具の量がものすごかったです。考えなしに小道具数を増やし、しかも複雑化した数か月前の自分自身を何度呪ったことか・・・冗談ではなく、分身があと人は欲しかったです。結局、分身の代わりにあらかわさんとこつぼさんにかなりの部分を手伝ってもらい、何とか通しができるレベルの道具を揃えることができました。この二人がいなかったら・・・などと考えるのも恐ろしい・・・。その他いろいろと反省点はありますが、ひとまず公演が最後まで回ったということで、今はホッとしています。

 

最後になりますが、今回も自分のことで手一杯で回りが見えていない場面が多々あったにもかかわらず、それでも何とかなったのは役者、スタッフの皆様のサポートがあったからです。お忙しい中、ご迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした。本当に、心から感謝しています・・・!

 

なんだか後半は反省ブログになってしまいましたね()未熟者ですが、今回の経験を次に生かしていければと思っています。それでは、またいつの日か舞台上、あるいは小道具として皆様にお会いできるのを楽しみにしております。今後ともよろしくお願いいたします。