公演終了*輝日宮 | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社
無事に公演が終了しました。
たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
公演終了後、ということで一言日記を。

私は輝日宮演出ですので、それを中心に書かせて頂きます。
公演当日は、どったんばったんして、特に始まる前はいろんな方にご迷惑をおかけしたなぁと恐縮です。申し訳ないです。
そして最中は、何だか気ばかりが焦って、実は客観的に舞台を把握出来ておりませんでした。
なので、これは後日ビデオを見ての感想なのですが、ビデオというのは生を半減させてしまうものだと思っております。
私は舞台は生で見てこそ、正当な評価が出来るのだと思っています。なんで、特に高度な機材や撮影技術を駆使しているわけでもないビデオでは、質が半減してしまうのは当たり前だと考えています。
で、そのビデオを見て、「あ、面白い」と思ったわけです。

自分がどこまで身びいきを差し引けているかは自信がないのですが、面白いと思いました。
つまり、生はかなり面白く、成功したのではないのかと……!

なにより配役がよかった。だから、演技もどこも押さえられていてよかった。スタッフさんも、トラブルを乗り越えて舞台を綺麗に支えてくれていた。
そう思いました。

なにより、光源氏が格好良かったです。これに尽きます。
さすが生まれる時代と性別を間違えてごめんとお母様に言われたそうである、千野裕子です。
友人も光源氏が格好良すぎてどうしようかと思った、と言っていました。
でもそのあとに、私は頭中将が好き、と言っていました。二枚目半のおいしさですね。でも、それも狙っていたので、良かった良かったと思いました。ちょっと抜けている方が、女の子は安心するものですものね。源氏は格好良すぎです。

そして主な役者に触れるなら、若紫は、K田教授の言葉を借りるならば、絶品でしたし、藤壺の宮は奥ゆかしく品があって裏がありそうでしたし、若宮が生まれたところの帝も、ごーずといんざすまの帝も理想でしたし、葵の上は何度見ても彼女以外にいないと思えてならなかったです。


とにかく、役者もスタッフも私の演出でよくここまで作り上げてくれたなぁ、という舞台でした。
ありがとうございます。



役者としましては、無事に演じ分けが出来ていてたようで、一緒にビデオを見ていた親に、自分と気づかれないほど女房に化けていられたようで良かったです。
他の役につきましては、各幕の演出さんが触れてみたくなったら触れて頂くことにします。


皆さん、本当にお疲れ様でした。

そして、見に来て下さった皆様、本当にありがとうございました。