昨日ある方に
『磯沼さんは選手の休暇をどう考えていますか?』
と聞かれた。
あまり考えてこなかったけど、言われてみればトレーニングの量が多いと選手の身長が伸びないイメージはあった。
以前は木曜OFF。
なぜか?
木曜が場所を借りるところが無かったから。
その程度の理由。
そこで今、専門家の方からデータをいただき見てみたら、2時間のfootballのトレーニングで子供達の身体がどれだけ疲れていて、回復にどれだけ必要なのか?
考え方的にはこれだ
サッカーの試合は大人であれば90分で、その時間内に100%のパフォーマンスをすることが大切だ。トレーニングもそれに合わせ、時間内でどれだけ質を高められるかが課題となる。
日本では「居残り練習」「怒涛の3部練」「6時間の過酷なトレーニング」といった見出しが、メディアを飾るが、これは指導者・選手目線からすると、ありえないことだ。
なぜなら、裏を返せば「私は設定された時間内で質の高いトレーニングを行えませんでした」と言っているようなもの。実際の試合でアディショナルタイムは、せいぜい数分。にもかかわらず、トレーニングでは勝手に数時間の「アディショナル」が付くわけだから、合点がいかない。
大事なのは理由をしること。
[長時間トレーニングをしたからといって試合中の疲労に対する耐久は身に付かない]
これをちゃんと理解しないといけない。
「疲れた状態からどれだけ頑張れるかが勝負の分かれ目だ」という理由から、長時間トレーニングを美化している人がいるが、まったく意味がない。
疲労の種類が違うのだ。トレーニングや試合中に起こる疲労は急性疲労と呼ばれる。筋の酸化とエネルギーの枯渇が主な原因だ。一方、日々の疲労が蓄積されて起こるのが慢性疲労。筋の損傷と神経の中枢性疲労から起こる。
長時間トレーニングで起こるのは慢性疲労だ。だがこの疲労に対する耐久は、試合中にあまり関与しない。また、トレーニングの効果は慢性疲労がないほうが高まるため、いかに日々の疲労を蓄積させないかが重要となる。
長時間のリスクは、疲労が溜まり怪我のリスク。
2時間でも長い…
それを2日連続(木曜、金曜)で土曜の午前の試合…
これはもう疲れた状態で未知の相手と試合する。
目的は試合なのに試合の時には疲れていては思ったパフォーマンスがでない。
それを甘いと捉えるのか、しっかりと改善してfootball人生に活かすのか?
これはトレーニングにこだわっているからこそ、シドウシャが考えてあげなければならないポイントだと大きく感じている。