海外へサッカーで冒険を目指す少年とそれとは違う野望を持つただのオッサンの話
3歳のサッカー少年が本気に目指す海外挑戦!!
スパルタでも英才教育でもなく、やりたいときにやりたいだけサッカーに向き合う少年!!
環境のせいなのか、自宅には無数のサッカー選手達が集う...
その影響からサッカー大好き人間に...

昨日、サプライズで教え子がISOスタに来てくれた。

2時間くらい話をした。

すごい大人になった印象。

2025年からは東京で勝負をするそうだ。

彼が、desenに在籍していた時、土曜、日曜は3部練で9時に白浜海岸集合で11時終わりでISOスタまで走って移動して昼飯をISOスタで食べて13時から新井田でボールコントロールを2時間やって、18時までISOスタで休憩して、走って江陽小学校まで移動して2時間のトレーニング。


これを毎週末のようにやっていた。

遠征も数え切れないくらい行った。

1泊2日で関東遠征や長いと6日関西遠征。

とにかく彼から出てくる言葉は、今のdesenの環境とはかけ離れていた。


それでも彼は、楽しくてこの追い込まれた感じで強くなれたし、それが帝京長岡高校行っても活かすことができたと話す。

この当時の帝京長岡高校は中々入る事が難しい時代だった。

その中で一度も実家に帰ることなく、3年間鍛えて頂いたそうだ。


『楽しかった』


彼は高校の3年間をそう語った。

朝練、自主練、トレーニングどれも楽しかったみたいで、厳しさもあったみたいだが楽しさが勝ってしまう感覚、わからないでもない。


彼は中学からdesenに入ってきてくれて本当に3年間努力しまくって帝京長岡高校に入部できた。

うまくなりたい欲が半端なかったイメージ。

ドリブルを3年間磨いて、左利きの貴重なドリブラーに成長!!


彼が話すのは『好きだから努力とも思ってないし当たり前』

この感覚は本当に大事。

どんな選手がプロになるのか?

そういうのも近くで見れたことは彼の人生においてもとても良い時期を過ごしたと思う。


あっという間の2時間で色々な高校の話を聞けることは面白い。

帝京長岡高校には歴代5名の選手が行ったがそのすべての選手達が楽しかったと話す。

このような学校はそんなにない印象。

とても良い指導されていて学びも経験も最高の思い出だそうだ。

素晴らしい学校を卒業できたこと彼の中では財産になっている。


次なるステージで更に躍動することを楽しみにしている。












今回、千葉の館山で行われたJEF CUPに参戦して気がついたこと。

選手の能力の違い…

これをあまり言いたくなかったが、実際にこの差はあった。

ここから目を背けることはできない。


ではどうしなければいけないのか?

スキルを上げて能力の違いをゼロにする。

その方法を取るのか?

フィジカルを鍛え始めるか?

その方法にはチームの色が表現させる。


スキルと言ってもなんのスキル?なのか?

ボールコントロールスキルのことなのか?

それ以外の受け方のスキル?

出し方のスキル?

視野を取れるスキル…


Footballには色々なスキルがある。

動画を何度も見て細かく分析することが必要。

それで気が付かなければいけない。

もちろん現地でも確認できる部分は全て確認する。

それでも確認できない部分を映像によって細かく分析する。


今回は今までで一番の衝撃だったくらいに感じた事があった。

『素材』の違い。

これには驚いた。

なぜこんなにでかいのか?

なぜこんなに速いのか?

なぜこんなに強いのか?

なぜこんなにサッカーに対する頭脳を持ち合わせているのか?


本当に今のスピードでやっていてはいけない。

全国大会に出るという目標は簡単には口にしてはいけない。

行くだけではなく、そこで戦うにはどんな準備が必要で選手達も監督もそれを備えていなければ戦うことさえできない。


諦めない目指す旅は続く!!




簡単に!!

というコーチングは飽きるほど聞いているし、自分も言う時もある。

でもその選手の時期にもよる。

全ての選手に当てはまるわけではない。


簡単にやっていては成長しない選手もいる。

なので、伝え方と内容は人によって違う。

Footballにおいての簡単と言うのは『ボールに触れる時間を極力減らして速くボールを離す』ということなのか?


そう認識している方は多いと思う。

もちろん求めていることもわかるし、理解もしている。

でもそれでは覚えないこともある。

そこを覚えないと本当の意味で相手を遅くする事ができない選手になってしまう。

今回遠征に行って再確認できたのは、言う時期を選んで伝えないと怖くて全部速くなってしまう。


それも意図的ではなく、時間を作る事ができない選手に育ってしまう。


そうならないために簡単じゃないものも求める時期も必要。

難しい事をやってみることで気がつくこともある。

トレーニングは実際、上手くできている事をしがちだが、上手くいっていないことをやることがトレーニングの本質ではないか?


それも過去に何度も書いてきた。

それでも頭の中は正直で上手くいっている事をやりたがる。

再度再確認できたことで少し頭の中を変更。

もっと選手を観察できないと気がつく事が少ない。


毎回のトレーニングで気がつくチャンスをいただいている。

そのチャンスを活かすも無くすも自分次第。

選手の時期を見極める。

何を覚えなければいけないのか?

当たり前ではあるが同じわけがない。




『魅力』って誰にでもあるものではない。

限られた選手が持ち合わせているもの。

ただ、創り上げることもできると自分は信じている。


どんな選手が魅力人材なのか?


(人が観たいと思うものを提供できる選手)

(想像を超えるプレーを表現できる選手)


この2つの軸でいつも考えている。

でもこの2つのポイントを表現するのは簡単ではない。

選手がいつも背負っているのは『ミスをしたくない』という心の敵。

これが存在する選手にこの2つのポイントを兼ね備えている選手には育たない


もし万が一、すごいゴールを決めたとしても再現性のないプレーにもう一度は訪れない。

『ミスしたくない』という心の敵は選手から大胆なプレーを奪い、本来考えなければいけない相手をどう騙すか?どう破るか?どう破壊するか?の思考をほぼ停止させる。


たまーに見かける事がある。

ミスをしたり、ミスが続いているのにすごく楽しそうな選手を!

その選手は『ミスしたくない』なんて思っていない。

もちろん『ミスしたい』とも思っていない。

ミスに対するストレスよりもfootballが好きすぎて上手くなりたいという『心』が勝ってしまっている。


流川は笑った!!










このシーンが大好きで自分がfootballをしていた頃、いつもこのシーンが頭に浮かんだ。

特に自分よりもfootballが上手な選手に出会った時には…

ミスが続いて冷静さを失って感情のみイライラしてプレーするよりかは、遥かにいい。


相手からしたら不気味だ。

それをポーズではなく本質的にできたらそれは全然違う選手になれる。


魅力人材とミスという課題は結構近い関係なんだと感じている。


例えば、幼児のサッカーや低学年のサッカーを見ていていつも学ばせていただいている。

彼らは良くも悪くもfootballをしにきている。

学びにはきていない。

ミスをなんとも思っていないからこそ、大胆なプレーや面白いプレーがたくさん出てくる。

けど、それがいつの日か、周りの大人によって良いとか悪いとか、変なルーティンを作られて、本人よりも熱くなり、それら全部を背負って選手は楽しさよりも学んで期待に応えるというよくわからない思考になる。


それで本当に魅力的な選手は育つのか?

自分は今、育成において学ばなければいけない。

それもトレーニングメニューではない。

選手の思考の行き先。


こういうのを変えられるシドウシャでいたい。

Footballを大好きな子供達は、裸足になれ!!!


『裸足』


Footballにおいて裸足は最高のトレーニング環境。

素晴らしい、頭の良い方々が考えたスパイクよりも裸足はスキル習得の最上級をいく。


20年近く前になるが、ブラジルの路上で出会った子供が、足をムチみたいに使ってボールを蹴っている光景が頭の中にずっとある。

なんでムチのようにしなるのか?

手で扱っているかのように….いや手よりも足でボールを扱う力。

本当に驚いた。


しかもこのような選手が1人ではない。

路上でやってる選手達はほぼ兼ね備えているスキル。

見れば、みんな裸足。

ブラジルのストリートが裸足なのは有名な話。

だからそこの部分では驚きはなかったが、足に引っ付いているボールを蹴った際にムチのようになる感じには驚いた。


そこから徹底して裸足トレーニングをブラジルで開始。

ロングキックやシュート全てのできる限りのトレーニングを裸足に切り替えた。

チームのトレーニングでは裸足は無理なのでお願いいしてランニングシューズでトレーニング。

より外側は薄くて底も薄いものを選択(意外と高い)それでいてすぐに壊れる。


なぜ?ランニングシューズか?

素足により近い状態のランシューがあったのでそれ一択。

もちろん最初はボールを扱いづらいが、時期に慣れてきて、スパイクとあまり変わらない感じになってきたのを覚えている。


『不自由を学んだら自由のさらに上をいく』


トレーニングにおいて不自由はなければいけない要素。

キセとキトを育てる時にISOスタを作った理由もこの裸足だった。

裸足に意味がある。

ボールを扱う事を裸足で覚えたらスパイクはなんの問題もない。

まずはシュート!

小さい子が蹴り方を学ぶ前に蹴るのがつま先のシュート。

最初は痛くて蹴れない。

だから痛くない一番大きな面で蹴る事を学ぶ。


ドリブルも裸足だと最初はやりにくい。

それもいつの間にか覚えている。

足はムチのように動き、しなやかにボールを捉えるようになる。


Footballはもちろん頭でやるスポーツなんだが、足がムチのようにしなる選手はfootballの幅が広くなる。

使い方なんだと思うがその当時は本当に驚いた。


『裸足のトレーニングは子供の少し未来で優位性をくれる』