★技術とは? | 海外へサッカーで冒険を目指す少年とそれとは違う野望を持つただのオッサンの話

「今ある(できる)技術が、目指している姿に行く上で、現時点での納得できる技術なのかどうか。

指導者にはそれを見極める力が必要で、その「目指している姿」というものが、選手にも見えていて、何のための練習かを、選手が理解しているのかどうかが大事やと思ってる」


「こうなるために練習してると、指導者と選手が、同じ夢、同じ絵を描いてほしい」

「目先のものに囚われすぎて、本来目指すべき、見据えておくべき全体像を見失ってしまうことが、落とし穴そのものであり、落とし穴どころかアリ地獄」


「ドリブルでも、ドリブルだけに酔いすぎて、何のためにドリブルしているのかが見えなくなってきがち。これもアリ地獄。何も見えていないのなら最悪」

「ドリブルは抜くためだけのものなのか? それ以外のためにも必要だと思って、ドリブル練習をやっていたはずなのに、いつの間にかドリブルが抜くためだけのものになり、そのためだけのドリブル練習になっていないか」

「つまり、何をしようとしてボールを持っているのか。そのイメージも、選手と指導者が同じものになればいい」



「ドリブルとは、相手を抜くためのものではなくて、ドアをあけて、その先の開けた(ひらけた)世界へ行くため。ドリブルには、色んな練習が含まれている」


「ドリブルで敵を1人剥がす能力がつくことにより、他の効果も出てくる。敵を1人剥がせば、2人目のカバーリングが来ることを知り、その2人目が本来いたところにはスペースが出来ることを知り、そこにボールを入れていけば、もっとチャンスが広がり、敵がもっと困るということを覚えていく。


ドリブルの技術が上がることにより、徐々に敵の選択肢が少なくなることを知っていく」

「こういった効果を分かった上で、指導しているかどうか。分かっていないのなら、それこそ落とし穴にハマってしまう」


「技術を身につけるには、バカになること。賢いやつは巧くならない」


「予想外の早さで敵が寄せてきても、無意識に、とっさに足が動かせるようなボールタッチ。

これを身につけるには、余計なことを考えずにひたすらやり込む(触り込む)ことも必要。


賢いやつは『もうリフティング100回やったし、これ以上やっても試合で役に立たないしー』とかすぐに考えてしまうけど、バカになれれば、そんなこと考えずに『もっと出来る、もっとやる』って言ってずーっとやれる。そんなやつが、本当にうまくなる」

けど、そこにはやはり落とし穴があって、何も考えずにただボールを触るだけの選手になってしまったり、何のためのドリブル? になってしまうこともあるから」

「だからこそ、目指すところをちゃんと持っているかどうかが大事で、選手と指導者が同じ夢や同じ絵を描けているべき」


技術は、なんのために誰とために使うのか?が重要であり、大事なんだと知る。