米韓共同声明(全訳)、用語解説などを追加 | 如月隼人のブログ

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5月21日に発表されたバイデン米大統領と、韓国の文在寅大統領による韓共同声明では、双方の同盟関係が強調された。同声明が中国を名指しすることはなかったが、「台湾海峡の平和と安定」の文言を盛り込んだことに、中国は強く反発した。

北朝鮮については英語正式名称である「Democratic People's Republic of Korea」の略記である「DPRK」を使った。

国際協力については、韓国の資金拠出の承諾が複数個所に渡り盛り込まれたが、米国の直接の資金拠出についての言及はなかった。

 

以下は、同米韓共同声明全文の日本語訳。【 】内は原文にあった小見出し。< >は、訳出時に追加した小見出し。※は、用語解説など

 

合衆国-韓国指導者の共同声明

2021年5月21日 宣言及び公開

 

<米韓同盟について>

70年以上前、我々が戦争において肩と肩を並べるなかで、合衆国と大韓民国の同盟は戦場で鍛えられた。我々のパートナーシップは共通の犠牲により結ばれ、それ以来数十年にわたり平和の維持を助け、我々両国と両国国民を育ててきた。我々の同盟は安定と繁栄の要として、周辺世界の変化に伴い進化を続けてきた。

 

今やインド太平洋地域の安全保障環境はより複雑になり、新型コロナウイルスによる肺炎の大流行から気候変動の脅威に至るまで、生存にかかわる問題が世界を再構築している中で、我々は鉄壁の同盟を構築することを改めて宣言する。

 

<共同の価値観を表明>

米国と大韓民国は本国であれ国外であれ、地域を民主的規範、人権、法による規則で統治するというビジョンを共有する。我々は、地域及び世界の秩序の鍵となると同時に、我々の国民に平和と繁栄を提供し続けるパートナーシップを追求する。

 

何にも増して重要なことは、新たな時代に向けて関係を再活性化し、現代化する決意で一致団結していることだ。ジョセフ・R・バイデン・ジュニア大統領は、大韓民国の文在寅大統領をワシントンに招き、我々のパートナーシップの新たなページを始めることを光栄に思う。

 

【 同盟の新たなページを開く 】

バイデン大統領と文大統領は、韓国の防衛に共に取り組むことと、米韓相互防衛条約下での合同防衛体制を再確認した。バイデン米大統領は、米国がそのすべての能力を利用して拡大抑止を提供すると断言した。我々は、同盟による戦争抑止体制の強化に取り組み、共同の軍事的即応性を維持することの重要性を共有し、必要に応じて戦時作戦に移行することについての強固な取り組みを再確認する。

 

我々はまた、サイバー空間や宇宙など新たな領域において出現する脅威に共同で効果的に対応する協力を強化することで合意した。我々は共同防衛態勢を強化し、我々の同盟への献身を表象する複数年にわたる特別措置協定の署名を歓迎する。

 

<核拡散防止を改めて表明>

双方は、世界への核の拡散防止と安全、保障、安全を保たれた核技術の使用に関連するすべてのことの調整が、同盟の性格の鍵であることを再確認する。米国は不拡散の努力を促進する上での韓国の世界的な役割を認める。米国との協議に基づき、韓国は修正されたミサイルガイドラインの終了を宣言する。両大統領はこの決定を承認した。

 

※韓国はこれまで米国との協定により、自国が開発するミサイルの射程について「最大で800キロメートル」との制限を課せられていた。韓国が射程の長いミサイルの開発に取り組めば、中国を強く刺激する可能性がある

 

<北朝鮮問題では目標に変更なし、話し合いは重視>

バイデン大統領と文大統領は、朝鮮半島の完全非核化に共に取り組み、DPRK(朝鮮民主主義人民共和国、北朝鮮)の核計画と弾道ミサイル計画を解決しようとしていることを強調する。我々は、DPRKを含む国際社会が国連安全保障理事会の関連決議を全面的に履行することを求める。

 

文大統領は、米国の対北朝鮮政策の再審査の終了を歓迎する。同審査は開放され照準を合わせた実務的なやり方を採用し、米国と大韓民国の安全保障を強化するために確実な進展を得るために北朝鮮との外交を模索する。

 

我々はまた、2018年の板門店宣言やシンガポール共同声明など、これまで南北双方及び米朝が約束してきた外交と対話が、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和の確立のために極めて重要であるというわれわれの共通の信念を再確認した。

 

バイデン大統領はまた、南北間の対話、接触、協力を支持すると表明した。我々は、北朝鮮の人権状況を改善するために共に努力することと、最も必要とする北朝鮮の人々への人道支援のための便宜を引き続き提供すること取り組みについて合意した。我々はまた、北朝鮮離散家族の再会を支援する意思を共有する。

 

<北朝鮮問題について日本との共同歩調も明記>

我々はまた、北朝鮮に対する我々の方針を調整し、同一歩調を取ることで合意した。我々は、北朝鮮問題を解決し、我々の共通の安全と繁栄を守り、共通の価値観を維持し、ルールに基づく秩序を支持するために、米韓日の3か国協力が極めて重要であることを強調する。

 

<インド・太平洋地域ではASEANを重視>

米韓関係の重要性は朝鮮半島をはるかに超えている。それは我々の共通の価値観に根ざしており、インド・太平洋地域における我々それぞれのアプローチの礎である。我々は、韓国の新南方政策と、自由で開かれたインド太平洋に対する米国のビジョンとを調整し、安全で繁栄し、活力ある地域を作るために両国が協力することに合意した。

 

米国及び韓国は、ASEANの中心的地位及びASEAN主導の地域構造への支持を再確認した。我々は法執行、サイバーセキュリティ、公衆衛生、環境回復の促進等の分野における地域協調を拡大することで合意した。

 

我々は共に緊密に、ASEAN内部におけるより大きな接続可能性とデジタル改革の育成の促進作業行う一方で、米国人、韓国人及び東南アジアの人々の間の人と人とのつながりを深めていくことで合意した。

 

<Quadの役割に言及、事実上の対中政策表明>

我々はまた、メコンサブ地域の持続可能な開発やエネルギー安全保障、責任ある水管理を促進するために共に努力する機会を検討する。米韓は太平洋の島国との協力強化への支持を重ねて表明し、Quadを含む開放的で透明かつ包摂的な地域多国間主義の重要性を認めた。

 

米国と大韓民国は、ルールに基づく国際秩序を破壊し、動揺させ、または脅かすあらゆる活動に反対し、包摂的で自由かつ開かれたインド太平洋地域の維持に取り組む。

 

<台湾海峡の実名挙げ、平和と安全の維持を強調>

我々は、平和と安定を維持し、合法的で妨害されない商業を維持し、南シナ海及びそれ以遠の地域における航行及び飛行の自由を含む国際法を尊重することに取り組むと誓う。バイデン大統領と文在寅大統領は台湾海峡の平和と安定を守る重要性を強調した。我々は多様性と個人の自由を重んじる民主国家として、人権や法の支配の問題を母国内外の両方で推進する意向を共有する。

 

※中国は「台湾海峡」の実名を出したことに対して、「内政干渉」として強く反発した

 

<ミャンマーの軍と警察を非難>

我々はミャンマーの軍と警察による民間人に対する暴力行為を断固として非難し、暴力の即時停止、抑留者の解放、民主主義の迅速な回復を引き続き促していくことに取り組む。我々は、全ての国に対し、ミャンマー国民に安全な避難所を提供し、ミャンマーへの武器販売を禁止することを求める。

 

【 前進の道:よりよい未来のための包括的パートナーシップ 】

バイデン大統領と文大統領は、現代の脅威と挑戦に対応するために新たな分野でパートナーシップを深めることが必要と認識した。我々は気候、世界的な保健、5G及び6G技術、半導体を含む新興技術、サプライチェーンの強靭性、移民及び開発並びに人的交流についての新たな関係構築にとりくむ。

 

<気候変動問題についての米韓の取り組みを強調>

文大統領は、米国の指導者が2021年4月22日に気候問題指導者サミットを主催することで、気候に対する世界の意欲を強めたことを歓迎した。バイデン大統領は、大韓民国が5月30日から31日までのP4Gソウルサミットを主催することで、包括的で国際的な環境の回復と温室効果ガスの実質ゼロ排出に貢献することに期待している。

 

米国は、国家が決定した野心的な貢献を提出した。また、韓国による10月初旬に2030年の暫定強化目標を、COP第26回までに2030年の最終強化目標を発表する計画を歓迎する。韓国の計画は世界の平均気温上昇を摂氏1.5度までに抑制し、2050年までに温室効果ガスの実質排出ゼロを達成するという世界目標と整合的である。

 

我々は、長期的な戦略を含め、2030年目標及び2050年目標を達成するための努力を強化するために協力し、世界の首脳の間で炭素排出削減や海洋及び森林のような天然炭素吸収源を保護し強化する実例を示し、我々の長期的な目標の達成を支援するために必要な技術や刷新における協力を拡大する。

 

<石炭火力発電所への資金供給全廃を目指す>

文大統領による海外石炭火力発電所への新たな公的資金供給停止の宣言や、バイデン大統領による気候危機への対応に関するの行政命令に基づき、大韓民国と米国は、OECD及びその他の国際的な場において、衰えを見せない海外石炭火力発電所に対するあらゆる形式の新規公的資金の供給を停止するために共に行動する。

 

大韓民国と米国は、2050年までの全世界における温室効果ガスの純排出ゼロを達成し、2020年代には大幅な排出削減を達成することに合わせて、公的な国際融資を行う。大韓民国は、2025年以降のパリ協定の新たな動員目標に向けて、米国などの国々とともに気候変動資金を提供することを期待している。

 

<新型コロナ対策でも同盟関係が生かされたと強調>

米国と大韓民国は、新型コロナウイルスによる肺炎・パンデミックおよび長期にわたる世界的な保健問題に対処するために決定的に重要な同盟国でである。バイデン大統領は韓国に対して、米国がまさにに必要とする時に医療関連物資を援助したことについて感謝を表明した。

 

このような背景の下にあって、我々は、世界的な生産・関連材料の拡大や科学技術協力などの重点分野を含む国際的なワクチン協力を通じて、感染症への共同対応能力を強化するための包括的なKORUSグローバルワクチンパートナーシップを構築することに合意した。

 

韓国及び米国はそれぞれの強みを生かし、世界に利益をもたらすために、SRA及び/または世界保健機関によって評価され、安全かつ効果的であることが実正されたワクチンの生産を拡大するために協力する。

 

※SRA(stringent regulatory authority)は、WHOにより権威を認められた各国/地域の保健部門

 

米国と韓国は、安全で効果的な新型コロナウイルスによる肺炎ワクチンに対する増大する需要に適時に対応するために協力する。我々はパートナーシップに基づき、COVAXを通じCEPIと協調することを含めて、COVID-19用ワクチンの全世界における供給を大幅な増加させ、このパンデックを早期に終息させることに向けて世界各国にワクチンを供給することと、次の生物学的脅威に備えるために積極的に協力する。

 

※COVAX(COVID-19 Vaccines Global Access)は、COVID-19ワクチンへの公平な入手を目的とした取り組み。GAVIアライアンス(GAVI)、世界保健機関(WHO)、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)などが主導する。

 

<韓国は世界的なワクチン対策のために寄付金を拠出。米国については言及なし>

我々はこの目的のために、パートナーシップの実施として、科学者、専門家及び我々政府の官員からなるハイレベルの専門家グループであるKORUSグローバルワクチンパートナーシップ専門家グループを設立する。両国はCOVAXの成功を確実にするために積極的に協力する。韓国側は、米国が今年、40億ドルという大幅拠出をしたことを称賛する。

 

我々はこの目的のために、そして双方ががこの戦いの指導者であることを認識し、韓国は今年COVAX AMCへの寄付を大幅に増やす。

 

<WHO改革に前向き、COVID-19の起源調査にも言及>

我々は世界保健機関の改革について、潜在的な健康問題の緊急事態を早期かつ効果的に予防し、発見し、対処することを通じての伝染病蔓延の予防能力の強化と、透明性の向上と独立性の確保について協働することで合意した。

 

我々はまた、COVID-19の起源についての透明かつ独立した評価・分析と、将来における起源不明の(感染症)勃発についての調査を支援する。

 

我々は、インド・太平洋地域における、地域的パンデミックへのより良い対策能力の構築を支援するための断固たる行動をとることと、すべての国における伝染病の勃発を予防し、発見し、対処する能力を構築するための多国間協力を共同で展開することを決意した。

 

<保健問題全般に韓国は資金拠出、米国については言及なし>

韓国はこの目標を達成するために、世界保健安全計画( Global Health Security Agenda )施行グループ及び包括的行動作業部会への参加を拡大し、世界保健安全計画の目標を支持し、パートナー国間の格差解消を支援するために、2021-2025年の間に2億ドルを新たに拠出することを約束した。

 

米国と韓国はまた、共同で志を同じくする国々とともに、持続可能で触発的な健康問題の安全に係る資金調達メカニズムを新たに構築する。

 

<WTO改革と、不公正な貿易に反対することを宣言>

米国と韓国は互いの最大の貿易・投資パートナーの1つであり、これらの強力な経済的結びつき、特に米韓自由貿易協定(KORUS FTA)がその礎となっている。両国大統領は、WTO改革に関して緊密に協力することで合意し、不公正な貿易行為に反対することに共同で取り組むと表明した。

 

<技術流出の防止で米韓が協力、中国念頭か>

我々は技術構造の急速な変化を受け、共通の安全保障及び繁栄を促進するために、重要かつ新興の技術に関するパートナーシップを強化することで合意した。我々は、重要技術についての外国からの投資や外国との協業を注意深く審査することの重要性について合意した。

 

バイデン大統領と文在寅大統領は、電気通信の安全性と提供業者の多様性の重要性を認識し、オープンRAN技術を利用して、開放的で透明かつ効率的な5Gと6Gネットワーク構造を開発するために共同で努力することを約束した。

 

我々はこの目的のために、半導体や環境配慮型の電気自動車用バッテリー、戦略的および重要な素材、製薬などの優先分野を含むサプライチェーンの弾力性を強化するために協力することで合意した。

 

我々はまた、相互投資及び研究開発協力の増加を促進することにより、自動車用レガシーチップの世界的な供給を増加させ、両国の先進的な半導体製造を支援するために共に努力することに合意した。

 

<環境関連技術でも米韓が協力>

バイデン大統領と文在寅大統領は未来志向のパートナーシップを発展させるために、次世代電池、水素・炭素捕獲・貯蔵などのクリーンエネルギー分野や、人工知能(AI)、5G、次世代通信ネットワーク(6G)、オープンRAN、量子技術、バイオテクノロジーなどの新興技術分野でのイノベーションをリードすべく共に努力することを約束した。

 

バイデン大統領と文在寅大統領はまた、非軍事宇宙探査、科学、航空研究におけるパートナーシップを強化することを約束し、韓国のアルテミス合意締結に向けて協力する。

 

※アルテミス合意は月や火星などの宇宙探査や宇宙利用に関する基本原則を定めた国際的な合意。国家間の干渉の防止を求めている。日本、米国、カナダ、英国、イタリア、オーストラリア、ルクセンブルグ、アラブ首長国連邦が署名した。中国とロシアは「宇宙空間の探査と利用の自由」「領有の禁止」「平和利用の原則」「国家への責任集中原則」などを定めた宇宙条約を批准しているが、アルテミス合意には署名していない。

 

我々はさらに、最高水準の国際的な核の安全保障及び核不拡散の維持を確保しつつ、原子力発電所プロジェクトへの共同参加など海外の核市場協力を発展させることに取り組む。

 

バイデン大統領と文在寅大統領は、米韓の発展の結びつきを強化する機会を歓迎する。我々は、米国国際開発庁と韓国国際協力団のより緊密な協力を促進するために、パートナーシップを拡大することを喜ばしく思う。我々はまた、中米北部三角地帯諸国から米国への移住の根源に対処することの重要性を認識する。

 

※中米北部三角地帯諸国(Central America’s Northern Triangle countries)。グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスを指す

 

<韓国が中南米諸国への資金拠出を約束。米国については言及なし>

韓国はこの目的のため、2021-2024年の期間を対象に中米北部三角地帯諸国の開発に協力するための財政出動を2億2000万ドルに増やすことを約束した。米国はまた、デジタル協力及びグリーン協力などで中南米及びとカリブ地域諸国との協力強化で韓国が率先することを歓迎する。

 

<交換留学生制度による韓国への恩恵を明記>

米国と大韓民国の間の永続的な友情は、生き生きとした人々のつながりにより育成されている。1955年以来、米国の教育機関には170万人以上の韓国人学生が在籍してきた。200万人以上の韓国人が米国で旅行、仕事、生活をしており、20万人以上の米国人が韓国に居住している。韓国の政治指導者を含む米韓市民1万人以上が、資金援助された(留学生)交換プログラムに参加してきた。

 

我々は、米韓両国のフルブライト助成金の最初の被支給者が相手国を訪れた60周年を祝えたことを、非常に誇りに思う。このことは、米韓両国国民の長期的な結びつきの深さと強さを顕示している。我々の広範な交流プロジェクトは、両国間の共通の目標を促進している。

 

<女性人材の育成や女性虐待問題への対応で一致>

我々は、環境保護という重要な分野における我々の協力能力を強化するために、同分野の指導者の双方向の交流を増やすことで合意した。我々は今後、科学、技術、工学、数学の分野における専門家間の相互作用の強化、並びにこれらの分野における女性及び少女が権限を得ることを支援し、両国の安全で持続可能なイノベーション及び経済の強靭を得るための確固たる基礎を築くことを特に重視する。

 

バイデン大統領と文大統領は、民主的価値観の倍増や国内外での人権の促進にも取り組むことで合意した。私たちの民主主義の力は、民主主義への女性の完全な参画によっている。私たちの民主主義の力は、民主主義への女性の完全な関与にかかっています。

 

我々は、家庭内暴力やサイバー搾取を含む女性や女児の虐待を終わらせ、男女間の賃金格差を縮小するための最善の措置を交換するために共に努力する。これらは、我々双方の国が抱える課題である。我々は、腐敗と闘い、言論・宗教及び信条の自由を確保するための協力を拡大することに合意した。

 

<米国内でのアジア系住民などの暴力を非難>

我々は最後に、アジア系米国人と太平洋の島民系コミュニティーに対する暴力行為を厳しく非難するとともに、韓国系米国人を含むすべての米国人が尊厳と尊重のある待遇を受けることを保証するために共に努力することを約束する。

 

<米韓同盟の意義と継続に言及>

バイデン大統領と文在寅大統領は、国際的な困難と世界的な変化が急速な時にあって米国と韓国、世界が直面しているハードルを認識している。我々は、我々の協力によって、米韓同盟がこれらのくっきりと浮かびあがってきた試練に対処すべく、ますますグローバルな役割を果たすと認識する。

 

我々の同盟が70年以上にわたり互恵的で活力に満ちていたことにより、我々の同盟は国家の強大さの源であり続けてきた。我々は、それが今後数十年間にわたり継続して存在することを確実にするために緊密に協力することを期待する。文大統領はバイデン大統領の温かいもてなしに感謝を表明し、バイデン大統領の韓国訪問への招請を申し出た。