新華社は23日付で、北京市における新型コロナウイルス用ワクチンの接種状況を紹介する記事を発表した。すでに累計362万6000人が接種を受けたとした。同時に、ワクチンを1回接種しただけでは、期待される免疫は獲得できないと紹介した。
北京市内では1月1日から2月21日までの間に、新型コロナウイルス用ワクチン556万3000本が、累計362万6000人に対して接種された。しかし北京市疾病予防抑制センターによると、これまでの臨床試験の結果、ワクチンを1度接種しても期待される免疫は発生せず、約2週間後に2度目の摂取を行うことで、免疫が発生することが分かったという。
新華社記事によると、ワクチン接種の際には同意書をよく読んでから必要な記入を行う。接種を終えてから30分間はその場に留まって観察を受ける。接種後1日は自分の体調をよく観察し、発熱が続くようだったら病院で診察を受け、また接種を実施した主体に報告する。
北京市疾病予防抑制センターは、これまでワクチンの摂取によりアレルギー反応や蕁麻疹、皮膚の湿疹、呼吸困難、水疱のようは重い症状を出したことがある人は、新型コロナウイルス用ワクチンの接種に適さない。アレルギー反応の強さにも関係しているので、臨床医の指示により接種するかどうかを決めるという。
また同センターは、「ほとんどの人が新型コロナウイルスに感染しやすいのは、ほとんどの人に新型コロナウイルスに対する免疫力がないため」と説明し、18歳以上59歳以下で、ワクチン接種に適さない状況がある人以外は、全員が接種するべきとの考えを示したという。
写真は北京市内での新型コロナウイルス用ワクチン接種の様子。(編集担当:如月隼人)
