飛び交う怒号、「やめて!」の悲鳴 坊さんの乱闘 「空耳」と思い行ってみたら3人が殴り合い=中国 | 如月隼人のブログ

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 中国メディアの京華時報などによると、江蘇省楊州市内の寧国寺の境内で同寺の僧侶3人が24日、乱闘したことが分かった。動画投稿で明らかになった、3人は激しくつかみ合うなどした。携帯電話で相手の頭を殴りつける僧侶もいた。

 

 周囲から参拝者や他の僧侶が「やめなさい!」などと叫びながら3人を分けようとしたが、乱闘は続いた。

 

 寺側の説明によると、僧侶3人の乱闘が発生したのは24日午前だった。いずれも同寺の「中間管理職」に相当する地位の僧侶で、もともと仲が悪く、寺の管理方法についても対立していた。乱闘が発生したのは「些細なきっかけによる」という。

 

 3人ともに、とりたてて負傷はしなかったが、寧国寺は3人全員を追放処分にした。

 

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◆解説◆

 寧国寺は唐代の637年建立の歴史ある名刹。歴代宮廷の保護も受け、寺は建造物数百棟を有するなど壮大な規模となり、歴史的な書家の顔真卿の書や明代の万歴年間の鐘など多くの宝物も有するようになった。しかし、清代の道光6年(1826年)の大火に始まり、それ以降には転載や戦火に何度も見舞われ、寺は存続の危機に瀕した。

 

 1993年になり地元政府が寧国寺の再建を決定。信者からの寄進も集まり、政府が手配した面積4万平方メートルの敷地内に次々に伽藍が建立された。現在は年間数十万人以上の参拝者がいるという。(編集担当:如月隼人)