台湾メディアの東網などによると、パスポートの裏表紙に「Taiwan is my Country(台湾こそ私の国)」と書かれたシールを貼った台湾人女性が14日、マカオ(澳門)を訪れたところ、入国を認められず台湾に戻ったことが分かった。
女性は舞踊家で、出演のためにマカオを訪れた。中華民国(台湾)当局が発行するパスポートの表紙には、「中華民国」、「RIPUBLIC OF CHINA」、「TAIWAN」、「護照(旅券の意)」、PASSPORT」の文字が印刷している。
台湾ではこれまでに、パスポート表紙に「TAIWAN」の文字が書かれたシールを貼り、の「中華民国」、「RIPUBLIC OF CHINA」の部分を消す運動が発生していた。
台湾独立志向が強い人に根強い、「台湾と中国は別の国。戦後になって台湾にやってきた中華民国は本来、台湾の政府でない」との意識を表明する運動だ。
国民党馬英九政権下の台湾当局は、パスポートの「中華民国」の文字を覆うシールを貼ることを違法とみなす見解を表明した。しかし、1月の選挙で国民党が野党に退くと、台湾の立法院(国会)は4月になり、シール貼りを合法とする法改正を可決した。
「シール貼り」で最大の問題とされたのは、「中華民国」および英訳の「RIPUBLIC OF CHINA」を隠してしまうことだった。
今回、マカオ入りを認められなかった女性は、パスポートの表表紙部分は手をつけておらず、「中華民国」などの文字はそのまま読める。
女性によると、パスポートの裏表紙にシールを貼ったのは4年前で、日本、韓国、オーストラリアを訪れた際には何の問題もなく入国を認められた。マカオでは別室に通され「パスポートが本物であるかどうか疑問が残る」との理由を説明された。
彼女にとってマカオでの舞台は非常に重要な活動であり、問題があるならシールをはがすと言ったが、認められなかったという。
女性が貼ったシールは、中国が2012年に、台湾の名勝である日月潭の風景や位置を印刷したことに抗議して台湾の民進党が製作したもの。(編集担当:如月隼人)
参考:・護照封底貼貼紙 台舞者遭澳門海關遣返台灣 (中国語)
台湾メディアの東網などによると、パスポートの裏表紙に「Taiwan is my Country(台湾こそ私の国)」と書かれたシールを貼った台湾人女性が14日、マカオ(澳門)を訪れたところ、入国を認められず台湾に戻ったことが分かった。 女性は舞踊家で、出演のためにマカオを訪れた。中華民国(台湾)当局......